サッカー欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦、パリ・サンジェルマン対ボルシア・ドルトムント。マッツ・フンメルス(右から2人目)の先制点を喜ぶボルシア・ドルトムントの選手(2024年5月7日撮影)。(c)Miguel MEDINA / AFP

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【AFP=時事】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は7日、準決勝第2戦が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)はマッツ・フンメルス(Mats Hummels)のゴールを守り切ってパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG、フランス)に1-0で勝利し、2戦合計スコア2-0で決勝に進出した。

 ドルトムントが第1戦に1-0で先勝して迎えた試合は、50分にアウェーのドルトムントがフンメルスのヘディングシュートで先制。一方でキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を擁するPSGはシュートが4回枠に阻まれるなど運にも見放され、ゴールを決めることができなかった。

 ドルトムントは今季のドイツ・ブンデスリーガ1部で現在5位で、ここまで勝ち上がることは予想されておらず、もう一方の準決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)とレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)のどちらが勝つにせよ、6月1日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝では下馬評不利とみなされる可能性が高い。

 ドルトムントの決勝進出は、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)元監督が率いた2012-13シーズン以来となる。そのときも舞台はウェンブリーで、結果はバイエルンに敗戦。その試合にも出場していたフンメルスがこの日のヒーローになった。

 一方でこの準決勝では、それと同じくらい、PSGがまたしてもトーナメントの大一番で勝てなかったというストーリーが語られるとみられる。

 2011年にカタールのオーナーに買収されて以来、チームの強化に莫大(ばくだい)な資金を投じてきたPSGだが、まだチャンピオンズリーグ制覇は達成できず、エムバペを最高の形で送り出すことはできなかった。チームとの契約が切れる今季限りで退団する見込みのエムバペは、6月1日の決勝をPSGラストゲームにしたいと願っていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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