3人の男の子を育てながら美しさを日々アップデートしている美容家の神崎恵さん。4月23日は初の料理書『神崎 恵のおうちごはん―さあ、なに食べる?』(扶桑社刊)を発売しました。本書では、3人の息子たちのためにつくる毎日のリアル料理を紹介し、美容と同じように取り組み、何度も試して、工夫したこだわりの神崎メソッドも。ここでは、一部抜粋、再構成してお届けします。

神崎恵さんの献立づくりのこだわり

母親になり、24年がたちますが、毎日「きょう、なにをつくろろう?」を繰り返しています。

朝起きて、天気や気温を確認して、「寒いから、おうどん?」「暑くなりそうだから、焼き魚とご飯でしっかり食べてもらおうか?」と考えながらキッチンへ。お弁当は、できるだけ好きなものをつめます。

学校や仕事、楽しいことだけじゃない一日の中で、お昼ごはんが、いい息抜きやがんばる力になればいいなと。栄養のバランスも考えながらも、ちょっと甘めに息子たちの好きなものをギュッとつめる。フタをあけたときの顔を想像すると、正直『ラクじゃないわぁ』と思ってしまうお弁当づくりの時間も、やりがいのある時間になります。

仕事からの帰り道、まさに、私の頭の中は、「さあ、なにつくる?」の一色!! 冷蔵庫の中にあるものを思い浮かべて、買いたさなきゃならないものをリストにし、スーパー直行。早足で買い物を終え、後半戦へ突入します。

夜ごはん、たぶんここがいちばん大変。一日の栄養バランスの最終調整をしながら、「今日も一日お疲れさま!」と、おいしいごはんで息子たちを癒やしたり、元気づけたりしたいと思うんです。

だからこのバランス、結構頭を使います。いろいろ献立をつくり続けたなかで、『これはちょっと、ラクだな』と思っているのが、1週間のなかで、だいたいのメインを決めておくこと。

たとえば、
・月曜日 牛肉
・火曜日 魚
・水曜日 鶏肉や豚肉
・木曜日 パスタや麺
・金曜日 ひき肉
・土曜日 海鮮
・日曜日 好きなもの!

という感じに、まず主役を決めると、献立が立てやすくなります。

ナスの揚げびたしの献立のレシピ

私が大好きな料理のひとつ。週末には必ずといっていいほどつくりたくなります!

薬味たっぷり、ちょっとピリ辛でご飯がすすむ、すすむ。つくりたてでも、冷やしてもおいしい。数日はもつので、多めにつくります。この日は、銀ダラの西京漬けを焼いて、空心菜炒め、豆腐とワカメのおみそ汁、ご飯は玄米を組み合わせました。

●ナスの揚げびたし

【材料(つくりやすい分量)】

ナス 6本
シシトウ 10本
厚揚げ 1枚
揚げ油 適量
A[長ネギのみじん切り大さじ2 ニンニクのみじん切り大さじ1 ショウガのみじん切り大さじ1 豆板醤小さじ1〜2 しょうゆ大さじ6 砂糖大さじ2 みりん大さじ6 酢大さじ4]

【つくり方】

(1) Aを混ぜて、保存容器に入れる。

(2) ナスは1cm幅に切り、油で揚げる。やわらかくなったら、(1)に入れる。シシトウは軸を切り、揚げ油に入れ、鮮やかな色になったら(1)に入れる。厚揚げはフライパンで上下をこんがり焼き、12等分ぐらいのひと口大の薄切りにして、(1)に入れる。

(3) ナスは一度上下を返し、そのまま冷ます。保存する場合は、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れる。

<メモ>

タレをつくるのが面倒なときはすき焼きのタレ(ストレート)100mlに酢20mlと豆板醤を混ぜてつくることもあります。

●空心菜炒め

【材料とつくり方(つくりやすい分量)】

空心菜1把は、洗って水気をきり、4cm長さに切る。フライパンにゴマ油大さじ1/2を熱し、ニンニクのみじん切り1/2片分と赤唐辛子の輪切り1本分を熱し、香りが立ったら空心菜を入れ、さっと炒めて、塩コショウし、器に盛る。