トランプ氏口止め事件公判、陪審員7人を選任

写真拡大

Luc Cohen

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米ニューヨーク州地裁は16日、不倫口止め疑惑に絡む事件で起訴されたトランプ前大統領の公判で、陪審員7人を選任した。選任手続きは今後も継続し、トランプ氏について公正に判断できるとみなされた陪審員12人と補欠6人が選ばれる。

トランプ氏は陪審員候補の1人について何かをつぶやき、同氏の弁護士に対して判事が「陪審員を脅すことは許さない」と注意する場面があった。

選ばれた7人の中には、MSNBCとFOXニュースの両方を見るというアイルランド出身の男性や、腫瘍科の看護師で、公園で犬を散歩させるのが好きな女性、ニュースはあまり熱心に追わないという企業弁護士の男性などが含まれている。

看護師の女性はトランプ氏の弁護士からの質問に答え、同氏について強い意見は持っていないが「どんな人であれ法の上位には置かれない」と話した。

地裁のあるニューヨークのマンハッタン地区は民主党支持者が多く、偏らない陪審員選びの難しさが浮き彫りになっている。最初の候補者96人の半分以上は、公正な判断を下せる自信がないと述べて候補から外された。

15日に始まった選任手続きは、17日の休憩をはさんで18日に再開する見通し。判事は、22日に冒頭陳述を行う見通しだが、遅れる可能性もあると述べた。