米中国防トップ、軍事対話を再開 22年以来初めて

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Idrees Ali

[ワシントン 16日 ロイター] - 米国のオースティン国防長官は16日、中国の董軍国防相と電話会談を行い、南シナ海のほか、ウクライナや北朝鮮などの情勢について意見を交換した。米国防総省が発表した。米中国防相の対話は2022年以来初めてとなる。

米国防総省によると、オースティン長官は会談で「米中の軍事対話を継続することの重要性」を強調した。

南シナ海で国際法で保証されている公海の航行の自由を尊重することの重要性について言及したほか、ウクライナや北朝鮮を巡る情勢のほか、米政府の「一つの中国」政策についても取り上げた。

中国国防省の発表によると、董軍国防相は、両国が衝突や対立のない、現実的で協力的な関係を軍の間で築くことで、徐々に相互信頼を蓄積していく方法を模索するべきだと会談で述べた。

米国は南シナ海に関する中国の立場を認識し、中国の領有権や海洋権益を尊重すべきとも述べた。

また、台湾問題は「中国の核心的利益の核心」と強調した。