2008年にリリースされたHYの失恋ソング『366日』は、発売から16年がたった現在も色あせることなく、世代を超えて多くの人たちに愛される名曲。そんな曲の世界観をモチーフにしたドラマ『366日』が、本日4月8日からスタートします。主人公の雪平明日香を演じるのは、幅広い演技力で数々の話題作に出演している広瀬アリスさん。広瀬さんに見どころをお伺いしました。

「主人公を演じられるのは、運命だと思いました」

『366日』は、高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動き出した男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、お互いを思い続ける壮大なラブストーリー。主人公を演じる広瀬さんは、今作でゴールデン帯連続ドラマ初主演、かつ月9初主演を務めます。

「HYの『366日』は、中学生のときによく聴いていました。唯一、学生の頃からカラオケでずっと歌い続けてきた曲でもあります。とても思い出深い曲なので、私が主人公を演じさせていただけると聞いたときは、運命だと思いました」

大人になり、言葉の重みや痛みを深く感じられるように

音楽は当時の記憶や感情をよみがえらせるもの。広瀬さんもこの曲をあらためて聴いて、学生時代を思い出したそう。また、演じるうえでも、曲からヒントを得ることが多いとか。

「台本を読みながら、『私は男女関係なくワイワイと楽しんでいたタイプだったな』と、当時の自分を思い返したりして…。この曲は、内に秘めている人には言えないような言葉をつづっていて、聴いていると切なくなります。友達の“失恋会”で歌ったこともあります(笑)。当時は普通に恋愛の曲だと思っていましたが、大人になっていろいろな経験を重ねるにつれ、人間らしさがむき出しになっているひとつひとつの言葉の重みや痛みを、グッと深く感じられるようになりました」

「人を愛することに全力で向き合うことを深く考えたい」

明日香は音楽教室の事務受付をしている28歳。通っていた高校が廃校になると聞き、同窓会に参加することに。そこで、高校時代に思いを寄せていたものの、誤解が重なって卒業式の日に告白できず、離れ離れになってしまったかつてのクラスメイト・水野遥斗(眞栄田郷敦(ごうどん))と再会します。連絡先を交換した2人は、高校時代に両思いだったことを知り、12年越しに交際することに。ところが、予期せぬ悲劇が遥斗を襲い、意識不明の重体になってしまい…。

「“恋愛をしなくてもいい時代”ともいわれている現代で、人を愛することに全力で向き合うとはどういうことなのか、深く考えています。毎話、心が大きく揺れ動いていくので、心臓の鼓動さえも視聴者の皆さんに感じてもらえるように、感覚を研ぎ澄まして大切に演じていくつもりです。ぜひ、2人の恋の行方を最後まで見届けていただけるとうれしいです」

4年に1度のうるう年。幸せな日々がくると信じていた明日香と遥斗にとって、1年が366日になる今年はどんな1年になるのでしょうか。