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【第1話】から読む。

前回からの続き。わたしは小学4年生のホノカ。お父さんとお母さんとの3人家族です。最近学校で生理の授業があったけれど、私にとっては初めて聞くことばかりで戸惑いました。それからは「自分にもそのうち来るのかな」となんだかそわそわした気分でいます。友達のリサちゃんはお母さんと生理の話をしているみたいだけど、私はイヤです。たとえ生理になったって親には知られたくありません。それには理由があって……。

授業が終わったあと、クラスメイトのリサちゃんが話しかけてきました。「あとでお母さんにもいろいろ聞こうと思ってるんだ。ホノカちゃんもなにか聞いたら教えてね!」だけど私は家で生理の話なんてしたくありません。それはお父さんに絶対知られたくないからなのです。あれは小学3年生のとき……。「一緒にお風呂に入っていることは秘密にしておいてほしい」って言っていたのに、お父さんはあっさり親戚にバラしちゃったのです。



あのときは恥ずかしくてたまりませんでした。だから生理のことは絶対に親には隠したいのです。すると数日後、起きるとパジャマに赤いシミが……。すごく焦ったけれど、パジャマや下着を手洗いしたりお母さんのナプキンをこっそりもらったりして、自分でなんとか始末しました。絶対に知られちゃいけないし、隠しておかなきゃいけないと思ったのです。



私は暗い気持ちのまま学校に登校して、お腹がチクチク痛むのをずっと我慢して授業を受けました。体調も悪くなって、親にバレないかとずっとびくびくして……。生理なんてつらいことしかありません。



ある日トイレの棚を開けると、ナプキンケースの横に見慣れない布ポーチが置いてありました。横には「困ったことがあればママに言ってね」と手紙が添えてあって……。私はそれを読んで張りつめていた気持ちが一気にほぐれた気がしました。お母さんは私の気持ちを分かってくれていたんだ。ちゃんとお父さんに隠そうとしてくれているんだ。そのとき私は「お母さんになら頼っていいんだ」って思えたのです。これからは生理のこともお母さんにちゃんと相談しようと思います。

【第5話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・風沢氷花 作画・マメ美 編集・井伊テレ子