北朝鮮・平壌の金日成競技場でサッカー北朝鮮代表チームを応援するファン(2017年4月7日撮影、資料写真)。(c)KIM Won-Jin / AFP

写真拡大

【AFP=時事】日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三(Kozo Tashima)会長は21日、来週予定されていたW杯北中米大会(2026 World Cup)アジア2次予選の北朝鮮戦について、同国から平壌での試合開催が不可能であるとの通達があったことを明らかにした。

 日本はこの日行われた北朝鮮戦に1-0で勝利し、26日に敵地平壌で試合に臨む予定だった。しかし、田嶋会長によると北朝鮮側から「平壌で試合ができなくなった」と伝えられたという。

 各メディアは田嶋会長のコメントを引用し、北朝鮮から試合のハーフタイムに日本で開催できないかとの打診があったと報道。あまりに突然のことですぐに「できます」と言うことはできず、「(返事には)少なくとも2、3日はかかると。それは難しいと伝えた」としている。

 日本の男子代表チームが北朝鮮と平壌で対戦するのは2011年以来となるはずだった中、田嶋会長は北朝鮮の明白な心変わりについて理由を明かさなかった。しかし報道では、北朝鮮が日本での悪性伝染病の拡大を懸念し、試合の開催を見送ったと伝えられている。

 日本は女子代表チームも先月、パリ五輪の出場権を懸けたアジア最終予選の第1戦が、急きょ平壌から中立地のサウジアラビアへ変更されていた。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
日本3連勝 開始直後の田中弾で北朝鮮下す W杯アジア2次予選
韓国がタイとドロー、中東の強豪はそろって勝利 W杯アジア2次予選
伊東純也が決勝点 スタッド・ランス指揮官は「精神的強さ」称賛