「東京カレンダーWEB」の1週間分のランキングから、人気記事ベスト5をご紹介!

“上智の院まで出たのに、就活は惨敗した女”に“付き合って3年だけど、結婚の話を出さない年上彼氏”から“秘密を持った妻が確信した、夫への想い”まで。さて、栄えあるベスト1は?



★第1位
上智の院まで出たのに、就活は惨敗。不本意な会社に内定し、働く前から転職を考え始め…

― あと数週間で、ここには気軽に来られなくなる。参考書を読んだり、試験対策をしたり、論文執筆に明け暮れる日々は、終わり…。

6年間どっぷり浸かってきた、国際開発や地域経済といったアカデミックな世界を離れることの寂しさ。しかし、瑞稀が後ろ髪を引かれる理由は、それだけではなかった。

― 来月から、社会人。これも、いいかげんに処分しないとね。

目線の先には、背負ってきた大きなリュック。中には国家試験の対策本が数冊入っていた。

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★第2位
大手損保を辞める28歳女。退職祝いにもらった色紙の裏に、不穏なメッセージを見つけ…

「あ、そうだ…」

浅野が身をゆすり、傍らにあるビジネスバッグに手を伸ばした。中から、1枚の四角い用紙を取り出す。

「んん?色紙…?」
「そう。斎藤さんから受け取ってさ」
「え、紗理奈さんから?」

どうやら紗理奈は、美月に贈るための“寄せ書き”を作成しているようだった。

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★第3位
付き合って3年だけど、結婚の話を出さない年上彼氏。30歳女が別れを切り出したら…

― 別れたくない…。

それがいずみの本心だが、口に出せないまま今日になってしまった。思わずいずみの瞳に涙が溢れてくる。

「ど、どうした?」

直樹が慌てた様子で尋ねた。

矛盾しているのは自分でもわかっている。そもそも別れを切り出したのは、いずみだ。今日の食事だって「仕事が忙しくて見送りできそうもないから」といずみから誘ったのだ。

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★第4位
「そういうとこ」で振られる男:早大卒34歳編集者。歴代彼女に同じセリフで振られ…

心地よい疲労感が、カレーを強く欲している。皮つきのまま出てくる茹でたじゃがいもに、バターとほんのちょっとのカレールーをかけて、思いっきりかぶりつきたい。

だが、作業していたワードプレスをいそいそと閉じようとしたときだった。

「…えっ?この原稿って…」

たった今、投稿一覧にあがってきた原稿のタイトルに、僕は身震いする。

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★第5位
「朝帰りを咎められたらどうしよう…」秘密を持った妻が確信した、夫への想いとは

― 今日も帰ってきてない。

午前7時半。広尾の大輝のマンションから逃げるように帰宅してきた京子は、朝帰りをとがめられたら…という恐れを抱えて入った部屋のどこにも夫の崇がいないことに、ほっとしたというよりも落胆した。

― カドくんに会いたい。カドくんと話したい。

こんなに強く崇の存在を求めるのはいつぶりだろうかと京子は思った。感情の起伏が弱い人生を歩んできた京子にとって、どう扱えばいいのか、戸惑い持て余す程の強い感情だった。

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