ともにプレミアリーグのビッグクラブでプレーする(左から)冨安と遠藤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 日本代表はアジアカップでよもやの敗北を喫した。決勝トーナメントに駒を進められるかどうかは、グループステージ最終節の結果次第となる。

 1月19日のイラク戦で1−2と敗れた日本は、インドネシアとの次戦に負けなければグループ2位でラウンド16に勝ち進む。だが、インドネシアに敗れた場合はグループ3位となり、決勝トーナメント進出は他グループの成績次第だ。

 有力な優勝候補として大会に臨んだサムライブルーの早期敗退は考えたくもない状況だが、所属クラブにとっては選手たちの再合流が想定よりも早くなる。

 英メディア『football.london』は日本敗戦を受け、冨安健洋が2月4日のリバプール戦に出られるかもしれないと報じた。プレミアリーグでタイトルを競うミケル・アルテタ監督のチームにとって、首位との大一番は非常に重要な一戦だ。

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 同メディアは「日本がアジアカップで敗退すれば、アーセナルは首位リバプールとの試合に向けてトミヤス復帰を期待できるかもしれない。試合は2月4日、トミヤスには戻ってくるまで11日ある」と報じている。

「直近でオレクサンドル・ジンチェンコ負傷の知らせがあっただけに、彼の復帰はアルテタにとって強く必要としていた後押しとなる。トミヤスが早期復帰となれば、アルテタは左SBにより適した選手を手にすることになる」

 また、英紙『Mirror』も、「日本が早期敗退となれば、リバプールにとっては都合が良いかもしれない。エンドウが早く戻ってくることを歓迎できるからだ」と、遠藤航の早期復帰に言及した。

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、12月から好調だった遠藤の離脱に、「幸運を祈ると言ったらウソになる」「グループステージで敗退してくれればうれしい」と冗談まじりに話していた。これが現実にならないのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部