ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

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殿堂入りの可能性ある40選手をMLB公式が選定

 MLB公式は、現役選手の中で野球殿堂入りする可能性がある40選手を選出した。エンゼルスで6年間プレーし、投打にわたる活躍でMVPに2度輝いたドジャース大谷翔平投手もその1人で、「ショウへイ・オオタニ抜きでこのリストを作るなんてありえない」として、“特別枠”を設けて紹介している。

 記事は「2024年にプレーが見られる、殿堂入りの可能性がある選手40」のタイトルで掲載。野球専門の米データサイト「ファングラフス社」算出の通算WARを元に、現役選手40人を11の階層に分けている。ちなみに、これまでに殿堂入りしている選手の平均通算WARは50〜70で、そのうちトップ層は100以上だという。

 第1階層は「殿堂入り間違いなし」としてマイク・トラウト(WAR85)、ジャスティン・バーランダー(同81)、マックス・シャーザー(同73)を選出。「彼らの殿堂入りは5年以上も前から確約されている」と評している。第2階層は「殿堂入りしそうだが今季プレーが見られるかは不明」の選手で、クレイトン・カーショーらを挙げている。

 第3階層は「殿堂入りへの道を歩んでいる30歳以上のベテラン」で、大谷の同僚になるムーキー・ベッツ(同59)、フレディ・フリーマン(同58)ら11人。そして、第4階層が大谷ただ1人(同32)。「ザ・ショウヘイ・オオタニ・ゾーン」と名付けている。

 記事は「殿堂入り資格の10年に満たず、ドジャースでプレーしてもいないし、二刀流であとどれくらいできるか分からないが、この物語はまだ終わらない。今後の展開すべてが(殿堂入りに)関係してくるが、それが関係してこないともいえる」とした上で「今後何らかの貴重なキャリアを築くことを前提にすれば、ベーブ・ルースもできなかったことをしたことで2度のMVP、新人王を始め数々の賞に輝いたが、最終的に不朽の名声を得る以外の結末は想像しがたい」と述べた。

 ちなみに、2023年ナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャJr.は第5階層、2022年ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジは第8階層に属している。大谷がいかに特別な存在であるかが分かる“区分け”になっている。(Full-Count編集部)