「既読にすらならない…」日程調整LINEをいい感じの彼に送ったら、未読スルーされたワケ
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:「クリスマス何してる?」デート中に女性から聞かれたら、なんと答えるのが正解?
街中に、恋人が溢れている。無駄に明るいクリスマスソングが鳴り響くなか、私はもう一度スマホを確認した。
二度ほど会い、盛り上がっていたはずの私と賢太。でも先週私からLINEを送ってから、返信がない。
― Saya:ごめん、今週木曜は忙しくて。来週はどう?
私がそう送ったきり、彼から音沙汰がない。
「なんで…私、何かした?」
そう呟いてみても、賢太からのLINEの返事が来るわけはなかった。
でも私が最も理解不能なのは、送ったLINEが既読スルーでもなく、未読スルーになっていることだった…。
Q1:男が初対面で「送っていく」と言った理由は?
女友達の愛と飲んでいる時のことだった。
「今男友達から連絡があって。近くで飲んでいるらしいんだけど、合流してもいい?ちなみに私の男友達、独身だから」
愛と二人もいいけれど、お互い独身で彼氏もいない。独身男性が合流するのは大歓迎だった。
「うん、もちろん!」
22時半ごろ、私たちが飲んでいた六本木の『THE PUBLIC SIX』に愛の友達である俊介、そして賢太がやってきた。
「ごめんね急に。初めまして俊介です。こちら、友達の賢太です」
俊介もだけれど、その友達の賢太も高身長で、店に入ってきた二人は目立っていた。
「俊介久しぶりだね〜。私の友達の紗夜です」
「はじめまして、紗夜です」
― これはいい出会いになりそう…?
年末年始はイベントごとが多くなるけれど、その分出会いも増える。今日こうやってこの二人を召喚してくれた愛に、私は心の中でかなり感謝した。
「愛ちゃんも紗夜ちゃんも、お酒強いね」
「弱くはないかもだけど…」
「今日合流して良かったわ〜」
「本当に。楽しいね!」
このメンバーで飲むのは初めてだったけれど、とても盛り上がった。
しかし、そもそも合流したのが遅かったので、気がついた時には24時になっていた。
「二人とも、時間は大丈夫?」
賢太が気を使ってくれたけれど、終電で帰る発想は私たちにはない。なので賢太に、私は笑顔で返事をする。
「全然大丈夫です。家も近いので」
「どの辺りなの?」
「私は白金高輪で、愛ちゃんは芝浦のほうです」
「そうなの?僕、今赤羽橋だから、紗夜ちゃん家近いかも」
「本当ですか!?」
賢太と私は家が近いこともわかり、ますます盛り上がる。
結局この日は25時前くらいまで飲んで解散となったけれど、賢太は遠回りをして私の家の近くまでタクシーで送ってくれるという。
「え…でも遠回りになっちゃいませんか?」
「全然大丈夫。愛ちゃんは俊介が送ってくれるみたいだし」
わざわざ送ってくれるというのは、多少の好意がないとできないことだと思う。その証拠に降車する際に、賢太は笑顔で誘ってくれた。
「すみません、遠回りになっちゃって…」
「全然だよ。むしろ遅くまで付き合わせちゃってごめんね。紗夜ちゃん、また飲もうよ」
「はい!連絡取り合いましょう」
― 楽しかったし、いい出会いだったな。
そんな幸せな気持ちを抱えて、私はこの日は眠りについた。そしてこの日から、賢太は積極的に連絡をくれるようになった。
Q2:男が未読スルーをしている理由は?
賢太にご馳走になったので、翌日お礼のLINEを送ると、すぐに返信が来た。
― Saya:昨日はありがとうございました。また飲みましょう!
― 賢太:こちらこそ、昨日はありがとう!また飲もうね。
そしてこの1週間後。賢太から、食事のお誘いがあった。
― 賢太:紗夜ちゃんお疲れ!突然だけど、明日の夜は忙しい?もし時間があればご飯行かない?
残念ながら、明日の夜は友達とご飯へ行く約束が入っている。でも賢太に会いたい気持ちはある。
― Saya:友達とご飯しているから、終わった後でよければ!
― 賢太:了解!僕も先輩といると思うから、連絡取り合おう。
結局この翌日。私たちは連絡を取り合い、2軒目からそれぞれの友達を連れて合流することになった。
「こちら、紗夜ちゃんです。庄司先輩です」
「初めまして、紗夜です。私の友達の、美穂です」
お互いの友達を紹介し合い、軽く乾杯をすると、賢太がそっと私の耳元で囁いた。
「ごめんね、急に。紗夜ちゃんに会いたくなっちゃって」
「…え?」
賢太の言葉に、思わず頬が赤くなる。今日で会うのは2回目だけれど、頻繁に連絡もくれるし、私に対してかなり優しい。
そして、こんな甘い言葉までかけてくれる。
「紗夜ちゃんって、今彼氏とかいないの?」
「いないよ。賢太君は?」
「僕も今彼女いないよ。絶賛募集中で」
そして前回より、賢太の距離が近い。後ろが騒がしいせいか、グッと顔を近づけて話してくる賢太にドキドキする。
そしてこの日も、帰ろうとする私を賢太は「送っていくよ」と言って、家の下まで送ってくれた。
またこの翌日。お礼のLINEのやり取りまでは普通だった。
― Saya:昨日もありがとう!楽しかったね。
― 賢太:昨日もありがとうね〜。ちなみに、今週木曜は忙しいよね?この前いた俊介と飲むかもなんだけど。
でも、ここから急に賢太から返信が来なくなった。
― Saya:ごめん、今週木曜は忙しくて。来週はどう?
最初は、ただ忙しいのかなと思っていた。
でも送った当日も、その翌日も、三日後も…。返信が来るどころか、既読にすらなっていない。
「まさかの未読スルー…?」
最初からまったく脈ナシだったり。もしくは一度会ったきりならばまだわかる。
でも二度も会い、そして直前まで普通のやり取りが続いていた。それなのに、どうして“未読スルー”なんてことになるのだろうか。
― なんで?私、何かしちゃったのかな…。
結局、1週間後に既読にはなった。
でもそもそも未読スルーされる理由がまったくわからず、悶々と悩んでいる。
▶前回:「クリスマス何してる?」デート中に女性から聞かれたら、なんと答えるのが正解?
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:12月24日 日曜更新予定
普通にやり取りをしていたはずなのに…未読スルーになった理由は?