手間と時間がかかり、疲れるイメージが強い大掃除。「1日ですませる必要もないので、疲れるなら1日1か所ずつ掃除すればOK」と話すのは、掃除能力検定士、ジュニア洗濯ソムリエの資格をもつ”家事えもん”こと松橋周太呂さん。今回は、キッチンの油汚れの落とし方を教えてくれました。

「キッチンの油汚れ」を大掃除でピカピカに!

ガンコな油汚れがたまりがちなキッチンは大掃除の最難関! 掃除しなければならない場所がたくさんあるので、時短テクを駆使しながらササッとすませてしまいましょう。

【写真】マイクロファイバータオルはワイパーにつけて

●コンロの油汚れはアルカリ電解水を吹きつけ、メラミンスポンジでこする

アルカリ電解水を吹きつけて浮かせた油汚れを、メラミンスポンジでこすり落とします。「汚れが落ちたらもう一度スプレーし、ペーパータオルでふきとれば完璧です」

●キッチンの食べ物の汚れは中性洗剤で落とす

調理中の油ハネなどが残りがちな床は、100倍に薄めた中性洗剤に浸して絞ったマイクロファイバータオルをワイパーにつけてふくとすっきり。「仕上げはかたく絞ったタオルで水ぶきを」

マイクロファイバータオルは折りたんでワイパーにつけると外れにくくなります。

●換気扇・五徳・魚焼きグリルの油汚れは酸素系漂白剤を溶かしたお湯に1時間つけおきする

外したパーツを大きめのゴミ袋に入れて約60℃のお湯を注ぎます。そこに表示どおりに酸素系漂白剤を溶かして1時間ほどつけおき。 

「あとは流すだけで、汚れがするりと落ちますよ」

つけおきしても残ったカチカチのガンコなコゲ汚れは、多目的クレンザーをつけたゴム手袋でみがき落として。「指先ですみずみまで自由にみがけるので、あっという間に終わります」

しつこく残る細かい部分のコゲは、ヘラや不要なポイントカードを使ってこそぎ落とす。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください