仏ディジョンで開催された美人コンテスト「ミス・フランス2024」で優勝したイブ・ジルさん(2023年12月16日撮影)。(c)ARNAUD FINISTRE / AFP

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【AFP=時事】フランス中部ディジョン(Dijon)で開催された美人コンテスト「ミス・フランス(Miss France)2024」で、ショートヘアの出場者が優勝し、「多様性」の勝利だと喜びを語った。

 今年の大会で唯一ショートヘアだったイブ・ジル(Eve Gilles)さん(20)は16日の優勝後、「自分らしさは他の人に押し付けられるべきではない」と主張。「ロングヘアの美しい出場者を見慣れているが、私はショートヘアの中性的な見た目を選んだ」「女性は(一人ひとり)皆違う」と語った。

 ソーシャルメディアでは、多くの称賛の声が寄せられた。

 ミス・フランスを主催するバニジェイ・フランス(Banijay France)のアレクシア・ラロシュジュベール最高経営責任者(CEO)は、大会の判断基準は現代的になっていると説明した。参加者の年齢制限は撤廃され、既婚者やトランスジェンダーの人も出場できるようになっているとしている。

 しかし、大会のこうした進化は人権団体やフェミニズム団体にはまだ不十分と映っているようだ。

 フェミニズム団体「Dare Feminism! 」の広報は、「美という基準によって女性を分けるという点で、ミス・フランスが今なお性差別的であることに変わりはない」と指摘した。

【翻訳編集】AFPBB News

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