小さな団地暮らし。築47年の狭い空間を「最大限広く使う」4つのアイデア:12月に読みたい記事
ESSEonlineに掲載された記事のなかから、12月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!
54平米の小さな団地で3人の子どもと暮らすシングルマザーのライター・宮本玲花さん。狭い空間をゆるく区切り、広く使う4つのアイデアを教えていただきました。
記事の初出は2022年12月。内容は執筆時の状況です。
広く見せつつもゾーンごとにゆるく区切る。家族みんなが快適に過ごせるLDK
54平米の団地に住むわが家。4人家族にとっては、余裕のある広さではありません。子どもたちはまだ小さく、寝るとき以外はリビングダイニングで過ごすので、狭くて家族みんながイライラする場面も…。
そこで広く見せつつも、家具の配置にこだわってLDKをゆるく区切ることに。ほどよい距離感で、みんなが快適に過ごせるLDKのつくり方をご紹介します!
●1:ふすまをすべて取り払って11畳のLDKに
入居したときは、5畳のキッチンと6畳の和室をふすまで区切っている間取り。しかし狭くて圧迫感があったため、ふすまをすべて取り払い、畳には板目のシートを敷いて11畳のLDKにしました。
そして少しでも広く見せるために、背の高い家具は置いていません。広さ+地震のときの子ども安全を第一に考えて、部屋づくりに取り組んでいます。
●2:テーブルで仕切るダイニングキッチンとリビング
ダイニングテーブルはLDKの中央に配置。壁につけたほうが広く使えるとも思いましたが、あえてリビングとダイニングキッチンを区切ることで、遊ぶ子どもたちと料理する私にほどよい距離感が生まれます。
壁つけキッチンは子どもの安全対策がしにくいのが難点ですが、ゾーンを区切ることで子どもたちも「ここはママのお料理スペース!」と理解しているようです。
リビング側からキッチンに立つ私の姿がよく見えるので、安心してリビングで遊んでいます。
●3:スキップフロアのようにソファで仕切る押し入れヌック
ヌックとは、「こぢんまりとした居心地のよい空間」のこと。
以前は子どもたちの机として押し入れを使っていましたが、「秘密基地がほしい!」との希望に応え、団地でヌックをつくってみました。
ヌックの中は、子どもたち専用のミニ図書館! わが家の3姉弟は本好きなので、ヌックの中でゴロンと横になって思い思いに本を読んでいます。
ソファ→ヌックとスキップフロアのようになっているので、テレビを見る子とヌックで本を読む子も、同じリビングの中でほどよい距離感を保っています。
●4:収納ラックで仕切るワークスペース
リビングの入り口には、主に私が使っているワークスペースがあります。
以前は壁を正面にデスクを置いていましたが、家族が後ろを行き来するたびに集中力がきれてしまうため、ほどよく“こもれる”ように配置。リビングで遊ぶ子どもを見守りつつ、仕事に集中できる環境が整いました。
座ると後ろは白い壁なので、オンラインミーティングをするときに部屋の様子が映りこむ心配もありません。
●ほどよい距離感で家族とゆるくつながる。狭くても快適な暮らし
11畳しかないLDKですが、家具のチョイスや配置にこだわれば、家族みんなが快適に過ごせる空間になります。
ほどよい距離感を保ちつつ、家族がゆったりつながるLDKを目指してみてはいかがでしょうか。