家族で囲むクリスマスの食卓は、いつもよりちょっと豪華に演出したいもの。フレンチの名手でYouTubeやSNSでも人気なシェフの松尾幸造さんに、簡単でおいしいパーティレシピを教えてもらいました。今回は、メインの「ローストチキンロール」と、つけ合わせの「温野菜のペイザンヌ」を紹介します。

鶏モモ肉でつくる「ローストチキンロール」レシピ

香ばしい焼き色がうれしいローストチキンを鶏モモ肉でお手軽に。中に巻いたプルーンがとろりと溶けて、上品な味わいです。

【写真】プルーンを入れて鶏肉を巻きます

●ローストチキンロール

【材料(4人分)】

鶏モモ肉 3枚
塩、コショウ(黒) 各適量
ドライプルーン(種抜き) 9個
サラダ油 大さじ1
温野菜のペイザンヌ 全量
粒マスタード(好みで) 適量

【つくり方】

(1) 鶏肉を巻く。鶏肉は全体に切り目を入れて厚みを均一にし、両面に塩、コショウをふる。横長に置き、中央にプルーンを3個並べて巻く。同様に全部で3本つくる。

薄い部分は、厚みをそぎ取って埋める。

(2) タコ糸で縛る。(1)の鶏肉は、タコ糸で5〜6か所軽く縛って形を整える。ぐるぐると続けて巻くと形がくずれやすいので、1か所ずつ糸を切って結ぶのがポイント。

(3) 鶏肉に焼き色をつける。フライパンにサラダ油を中火で熱し、(2)を並べて焼く。あまりいじらずに焼きつけてはときどき返し、全面にしっかりと焼き色をつける。

(4)トースターで仕上げる。バットや耐熱容器に(3)を並べてアルミ箔を巻き、肉汁が出ないようにオーブントースター(1000W)で15分ほど焼いて中まで火をとおす。タコ糸を外して1cmほどの食べやすい厚さに切り、温野菜のペイザンヌとともに器に盛る。粒マスタードを添える。

[1人分520kcal]

 

●温野菜のペイザンヌ

常備野菜が大変身!

【材料(4人分)】

ジャガイモ 3個
ニンジン 1/2本(80g)
タマネギ 1/2個
インゲン 8本
オリーブオイル 大さじ2
バター 20g
イタリアンパセリ 適量
塩、コショウ(黒) 各適量

【つくり方】

(1) ジャガイモ、ニンジン、タマネギは1cm角に切る。インゲンはヘタと筋を除いてかためにゆで、1cm長さに切る。

(2) フライパンにオリーブオイルを熱してバターを溶かし、(1)を入れる。弱めの中火で20分加熱したら火を止め、フタをして余熱で10分、ときどき混ぜながら火をとおす。塩、コショウ(黒)で味をととのえ、刻んだイタリアンパセリを散らす。

松尾流おいしくつくる4つのコツ

ほんのちょっとのことで、ごちそうがぐんとおいしくなる方法を松尾シェフに教えていただきました。

●下準備をしっかりと

道具や計量した材料をきちんとそろえておけば、料理の半分は終わったも同然。途中であわてることなく落ち着いて調理ができるので、失敗もしにくくなります。

●余熱で火をとおす

初めに完全に火をとおさず、7割ほど火がとおったら火を止めて、あとは余熱におまかせ。余熱を利用することで、野菜はふっくら、肉はジューシーに仕上がります。

●こまめに味見を

ひと口目にちょうどいい味だと、食べ続けると濃い味に感じてしまいます。塩味は薄めを心がけ、こまめに味見をして調味しましょう。

●でき上がりを想像する

料理は目でも味わうものなので、つくるときから、完成した盛りつけをイメージすることが大切です。特別な料理でなくても、盛りつけ次第でおもてなし料理になります。

 

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう

電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください