ムロツヨシさんと平手友梨奈さんが、初共演にして抜群の相性を披露しているドラマ『うちの弁護士は手がかかる』が、話題沸騰中です。

ムロツヨシさん『うちの弁護士は手がかかる』インタビュー

ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』では、人気女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)の敏腕マネージャーとして、30年間も人生をささげてきた蔵前 勉(ムロツヨシ)ですが、突然の解雇を言い渡されます。その後、ひょんなことから、超エリートなのに猪突猛進な性格でから回りしてしまう新人弁護士・天野杏(平手友梨奈)のパラリーガル(弁護士の業務をサポートする専門アシスタント)となり、振り回されながらも奮闘していく物語です。

●蔵前は、どんな時代でも生き抜けてしまう男

「蔵前は自分でもいやになるほどの器用貧乏です。いろいろな人の考え方に合わせられるし、きっと、どんな時代でも生き抜けてしまう男。すべてのことに65点、70点はとれるけれど、1つのことに関して95点、100点がとれないんです。だからこそ、表に出る人の裏に回ったのでしょうね。梨乃さんから解雇されて、初めは戸惑いますが、不器用ながらも依頼人に力をつくそうとする杏と出会い、『自分はこの人のためになにかできるのではないか』と思えた。だから、まったく経験のない法曹界に飛びこめた。そこが蔵前の魅力なのではないかと思います」

ところが、杏から横暴な態度をとられ、失礼千万な言葉を投げかけられる蔵前。世代の違いのせいか、話が通じないこともしばしば。そんな2人のまったくかみ合わないユーモラスな会話も本作の見どころです。

●蔵前と杏はギャップだらけの凸凹バディ

「僕のなかで、平手さんはクールビューティというイメージが強かったので、もっといろいろな側面を見られたらいいなと思っていました。天才弁護士に翻弄(ほんろう)されながらマネジメントをする役なので、『平手さんが思いついたことを自由にやって、それに僕が返す。そうすることで世界が広がるから、思うがままにやっていただけませんか?』と事前にお伝えしたら、その言葉が想像以上に届いていて。

『けっこう、やってくれるんだ。そこまで信用してくれているんだ』と、すごくうれしくなりました。蔵前と杏はどんな形のバディになっていくのか。きれいな丸になる必要はないと思っているので、僕たちも楽しみながら、あえて反発するところと同調するところをつくれたらいいなと思います」

少しずついいコンビになっていく蔵前と杏。2人がさまざまな案件に立ち向かい、どんな成長をしていくのか、今後の展開が楽しみです。

「凸凹でギャップだらけのバディが、どのように1つの物事に取り組み、解決していくのか。『踊る大捜査線』など過去の大ヒットドラマを意図して再現している遊び心もあるので、懐かしさもありつつ、若い世代の皆さんにも楽しんでもらえる作品だと思います。家族や友達、カップルで見ていただけたらうれしいです」