旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、旅先で見つけたご当地のとびきりグルメや旅情報をご紹介。今回は、イルミネーション輝く横浜のみなとみらいで、2023年10月に新しくできた中東イタリアンのお店と絶景を楽しめるホテルのユニークなバーをご紹介します。

イルミネーション輝くみなとみらいで楽しむ「中東イタリアン」と「絶景ホテル」

横浜高速鉄道みなとみらい線の新高島駅から歩いて6分ほどの複合施設「LIVINGTOWN(リビングタウン)みなとみらい」。中心には芝生公園が広がり、ショールームやいろいろなお店が入っています。近くのグランモール公園では、2024年2月11日まで約35万球のブルーを基調とした美しいイルミネーションが輝きます。

●新鮮な味わいの「中東イタリアン」

今回、「LIVING TOWNみなとみらい」に2023年10月5日に開業したレストラン「トラットリア・タブレ Trattoria Tabulé 」の開業発表会に行きました。ミシュランシェフである奥野義幸さんと米澤文雄さんというお二人がオーナーシェフ。

「中東イタリアン」という新しいジャンルのお料理で、イタリアンに中東らしいエキゾチックな風味を醸し出すハーブやスパイスが効いた新鮮な味わい。

開業発表会用で少量にはなっていますが、左は2年熟成させた北海道のメイクイーンとムール貝に、スパイシーな青唐辛子、バジル、クミン、白ゴマなどを使ったグリーンのアリッサソースが引き立つ一皿。

右は、岡山の老舗こだわり製麺所“富士麺ず工房”から取り寄せた、もちもちのキタッラに深みのあるジェノベーゼ。皮つきアーモンドやピスタチオ、フェンネルを使っていて、チーズが入ってないのに深みのある味に驚きます。

さすが実力派シェフといった、ヘルシーだけど凝ったお料理。しかし、意外とお値段はお手頃で、シグネチャーの「タブレ ヨーグルトのソース」は1200円。中東の家庭料理で、パセリやミントなどのフレッシュハーブと野菜やキヌアなどを、スパイス、オリーブオイル、レモン汁でマリネしたサラダは、横浜らしいエキゾチックな料理の数々を満喫できます。

●ユニークなカクテルと美しい夜景を楽しめるホテル

また、「トラットリア・タブレ」からすぐの「ウェスティンホテル横浜」も2023年6月にできた新しいホテル。

1階には水のオブジェ、23階ロビーラウンジの一面の窓からときには富士山まで見えるほどの眺望が広がります。

同じく23階にある「コード・バー」では美しい夜景をながめながら、神奈川県の名所の郵便番号(コード・バー)を名前にふったユニークなカクテルが楽しめます。

たとえば横須賀の郵便番号「〒238-0007」は「海軍の水割り」というカクテル。昔、イギリスの海軍で船員がラムを飲みすぎてしまったため、「水割り」にして支給したという話からインスパイアされたそう。

横浜のみなとみらいは、どんどん新しい施設も増えて街歩きが楽しい街です。