日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、不妊治療の過程で突然の激痛に見舞われたお話です。

不妊治療薬の副作用で激痛が!?夫の興味なさそうな返事にがっかり

セックスレスや多嚢胞性卵巣症候群などの困難を経て二人目妊娠を目指すも、人工授精では難しかった私たち夫婦。通っていた産婦人科から不妊外来へ紹介状を書いていただき転院しました。

夫婦でそれぞれ様々な検査を受けながら、とくに私は多種にわたる投薬を長い期間受け、心身ともに疲れ果てていました。メガネ(夫)は1〜2度のあまり痛くない検査をしただけ。いいなぁ。

 

●不妊治療薬の副作用で激痛が!?

1度、副作用が会社で出てしまい、大ピンチになったことがありました。
前日に不妊外来で処方されたホルモン剤が体に合わず、副作用でなんと動けなくなるほど背中が痛くなったのです。

その日の朝、処方された薬を飲み、いつも通り出社。昼前に体に違和感がありました。
ジワジワと背中(肩甲骨の下ぐらい)が痛くなり、痛みは増す一方。昼ごはんの頃にはあまりの激痛に動けなくなってしまったのです。

胃痛でも背中が痛くなる人がいると聞いたことがあったので、もしかしてとも思いましたが、今までに味わったことのない程の痛みでした。

お昼ごはんは痛過ぎて食べれず、仕事もできる状態ではなかったですが、前日に半休をとって通院していたのでたまっていた仕事をなんとかせねばと、瀕死でパソコンに向かっていました。

しかし痛い、痛すぎる。脳内は「仕事」0.2、「痛い!!!」99.8でなにも考えられない状況。昼を過ぎた頃にはどうにもこうにも動けなくなり、机につっぷしてしまう始末。

救急車を呼ぶか!? 会社で!?
でも息はギリギリできるし意識もあるし、どうにもこうにもがんばれば病院へ行ける…?

つっぷしながら小さな私が色々な討論を重ねた結果、結局勇気を出して早退することに。

 

●早退して向かった病院で聞かされた、まさかの診断

早退する頃には前かがみになり、半歩ずつじゃないと歩けないほどに悪化していました。

早退する前に不妊外来へ電話するも、痛み止めは飲まないでくれとなぜか言われたので、痛みと体を引きずりながらやっとの思いでいつもの病院へ到着。

結局「薬が合わなかったかもね」と違うホルモン剤が処方されました。
え? それだけ? 本当に? こんなに痛かったのに?

●夫の興味なさそうな返事にがっかり

病院で背中の痛みは引くまで耐えろと聞いて、夜まで耐えたら痛みはじわじわとなくなりました。どうやら本当に副作用だったようで、あれほどの激痛は今の所まだ一度も再発していません。なんてリスキーな治療…。

ごはんを食べながらメガネ(夫)に「今日背中が激痛で、救急車呼ぼうかと悩んだ」と伝えると「ふぅ〜ん」と一言だけ興味なさげな返事が返ってきました。

一緒に(?)妊活してるんだから、もうちょっと寄り添ってくれてもいいのよ?

この人は本当に私や妊活、今パートナーがしている治療には興味がないんだろうなぁと感じました。

自然に妊娠できたらよかったのですが、ホルモン剤を飲まないと排卵も上手くいかないので、妊娠したいなら薬に頼るほかありません。

飲んだ薬がたまたま合わなかっただけでしたが、自力で排卵や妊娠ができる体質の人は通らない道なので、私ばっかりつらいなぁと思ったのを覚えています。