【ボカコレ2023夏投稿作品】8bitの電子音と共に、ゲームとして初音ミクを動かしプレイできる”遊べるMV”曲『バック・グラウンド・メモリー』

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 今回紹介するのは、かかこの作品「バック・グラウンド・メモリー」。

バック・グラウンド・メモリー / 初音ミク【初音ミクでゲームを作ってみた】

取材・文/村上麗奈

 ボカコレ2023夏のルーキーランキングにて、17位にランクインしたこの楽曲。なによりも特筆すべき特徴は、遊べるMVとなっていることだ。

 概要欄にあるリンクからゲームプレイのできるページに飛ぶと、8bitの電子音がどこか懐かしい「バック・グラウンド・メモリー」とともにMVが流れ始める。簡単な操作で初音ミクを動かしプレイする、横スクロールアクションゲームとなっているのだ。

 「時計のはり 2時さしたら」という歌詞と同時にミクが2時を指す時計の前を走り去ったり、「右へ明日へ スクロールして 空高く ジャンプして」とゲームの操作を思わせる歌詞が散見されたりと、楽曲とゲームがリンクしながら展開していく本楽曲。疾走感のあるメロディは、敵を倒しながら駆け抜けていく初音ミクが描かれるMVにぴったりだ。

 ゲームは全3ステージに分かれており、ステージ選択画面の音楽が間奏になっているといった工夫も凝らされている。ゲーム版ではステージ選択画面の音楽だけをじっくり聞くことができたり、ゲームオーバーすると楽曲が途切れたり巻き戻ったりと、プレイヤーによって楽曲の構成や長さが変化する点も面白い。それでもシームレスに聴き続けることができる「バック・グラウンド・メモリー」は、ゲーム音楽としての完成度も高いと言えるだろう。

 また、前述したようにゲームには3ステージあるが、2ステージ目には分岐がある。選ぶステージによって歌詞も変化するという、どこまでも変幻自在な楽曲となっている。

 ゲーム音楽としても優れ、初音ミクが持つ機械的な声質の魅力と電子音の相性の良さを感じる「バック・グラウンド・メモリー」。ゲームをクリアするとタイトル画面にオマケが現れるそうなので、是非実際にクリアして確かめてみてほしい。

『バック・グラウンド・メモリー』 配信リンク

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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