「まだ本気出してないだけ」と言い続け20年。やる気がなくても″先延ばしにしない″コツ
年末になるとやるべきことが増えてしまうもの。でも、やるべきことを先延ばしにしない“すぐやる人”には、じつはだれでも簡単になれるんです! 年末のタスクがサッと片づくうえに、自己肯定感まで上がるとっておきのテクニックをメンタルコーチの大平信孝さんに教えてもらいました。
ほんの少し動き出してみるだけで“すぐやるスイッチ”はオンになる!
やるべきことが山積みなのにやる気が出ず、とくに年末は毎年バッタバタ! そんな自分を怠け者だと責めてしまうことはありませんか?
でも、メンタルコーチの大平信孝さんによると、それは性格の問題ではなく脳の仕組みのせいなのだそう。
「脳は生命維持のための防衛本能として変化を嫌うので、なにか新しいことをやりだすと『やめろ』とアラートをかけます。動き出したいのにやる気が出ないのは、自然なことなんです」
ただし、脳は小さな変化なら受け入れる性質があるのだとか。
「少しだけ動いてみることで、“すぐやるスイッチ”を押すことができます。その行動が脳の『側坐核(そくざかく)』という場所を刺激し、やる気の源となるドーパミンを放出するからです」
やる気は待ってもこず、自ら少し動くことで生まれるそう。
「しかも、すぐ行動できるようになると自信が積み重なるので自己肯定感も上がりますよ」
年末年始の面倒ごとを“すぐやる人”になるコツをお伝えします。
教えて!年末までの“仕事や家事”をすぐやるコツ3つ
仕事納めや正月準備と余裕がないうえ、イベントも続く年末。でも、“すぐやるスイッチ”をオンにすればラクに乗りきれます! 仕事や家事のすぐやるコツをQ&Aでお答えします。
●Q:長期休み前に仕事が山盛り。頭がパンクしそう…
→A:あれもこれも気になるときはとりあえず紙に書き出してみる
頭がパンクしそうになるのは状況を把握しきれていないから。
「懸案事項を紙に書き出し“見える化”すると、不安の正体がわかり落ち着きます。さらになにをするかという対策も書き加え、できることからつぶしていきましょう」
●Q:話しかけられると一気にやる気がなくなっちゃう!
→A:再開したときにやることをメモしておく
途切れた集中力を元に戻すには、再開後にやることを明確にしておくのが効果的。
「ふせんに『メールの返信』などとやりかけていたことをサッとメモしておけば、作業に戻りやすくなります」
●Q:皿洗いや洗濯などの家事をついあと回しに…
→A:とりあえず1枚だけ洗う&たたんでみる!
動けないときは、試しに10秒でできることをやってみるのが有効。
「『1枚だけ洗ってみるか』という意識なら抵抗なく始められます。実際に1枚洗うことで脳の側坐核が刺激され、続けることのハードルが低くなります」