ESSEonlineに掲載された記事のなかから、12月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!

食品や電気代など値上げが続いています。ライフオーガナイザーの下村志保美さんがおすすめするのは、「家を片づけて節約する」こと。その理由とやり方を教えてもらいました。

記事の初出は2022年12月。内容は執筆時の状況です。

片づけるだけの「小さな節約」3つ。貯まらないのは、冷蔵庫や押し入れのせいかも

日用品も食品も値上がりが続いています。今すぐできることは「節約」しかないですが、じつは家を片づけるだけで節約になることもあります。

今日は、片づけの仕事で様々なおうちを見てきてわかった「貯まる人になる片づけポイント」をお伝えします。

●1:冷蔵庫やパントリーの片づけで「食費節約」に

冷蔵庫にたくさん食材がつまっていると、あることを忘れてしまって食べきれないという食品ロスが出てきます。
買ったものをちゃんと食べきることで食費を抑える効果があります。

また冷蔵庫が片づいているとどこになにがあるかすぐわかり、あけている時間が減ることで電気代の節約にも。適度な隙間があることで、空気循環がよくなって節電効果もアップ。

食品ストックを入れているパントリーや収納も同様です。ぎちぎちにつめ込んでしまうとなにをどれだけ持っているかがわからなくなり、「家にあるのにまた買ってしまった!」というダブり買いや、「気がついたら賞味期限がきれていた」なんてもったいない事件もなくなります。

あけたらパッと全体になにが入っているかわかる量が冷蔵庫に入れる適量です。貯まる人になるためには、入れすぎ注意!

●2:押し入れ・納戸の片づけで「発見」も

日用品や洗剤のストック、いただきものなどが奥に押し込まれていることが多い場所。ここを片づけると新しく買わなくても「あ! こんなものがあった」という発見もあります。

私の片づけのお客様は、押し入れの奥から大量の洗剤を発見。しばらく洗剤を買わなくてすみました。

安いものを買うことも節約ですが、持っているものを使いきることのほうがもっと節約効果が高いです。

また押し入れや納戸もギュウギュウにつめ込んでいたら湿気がたまり、大切にしまっておいたものがカビてしまった、型崩れしてしまった…なんて残念なことにも。
風とおしよく、見渡せる中身を適量に抑えるというのは冷蔵庫と同じです。

●3:片づけの成功の秘訣は「全部」出すこと

冷蔵庫も押し入れも納戸もクローゼットも、「いったん中身をすべて出してみる」ことが片づけがうまくいく秘訣です。
ちょっとおっくうですが、一度大掃除をかねて中のものを全部出してみること。逆にここを面倒がって、ゴソゴソと「なにか捨てるものないかな…」と探すだけでは見落としてしまいます。

全部出すことで自分がどんなものをどれくらい持っているのかがわかりますし、「服が全然たりないって思っていたけれど、こんなにたくさん持っていたのか!」なんて気づくこともとても大切なこと。

頭の中でどれくらい持っているのかを思い浮かべるのと、実際に目で量を見るのとでは全然効果が違います。

●片づけたら見えてくる「買わなくていいもの」

冷蔵庫、押し入れ、納戸、クローゼット、玄関、キッチン、洗面所、家じゅうどこを片づけても出てくるのが「買ったけど使っていないもの」。

そのときに「どうして使っていないのか」と考えてみたら、「サイズが使いにくい」「重い」「自分の家には合わなかった」など使わない理由がわかってきます。
すると、今後買い物に行ったとき「買ったけれど使わない」ものを買わなくてすみます。

使わないものを買わない、不要なものを買わない、これが片づけで得られるいちばんの節約効果。ぜひ片づけでお金を貯めてくださいね!