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60代からの心地いい暮らしのヒント。YouTubeチャンネル「60歳からの幸せライフ」が人気のライフさんに、心がラクになる友人との関わり方を教えていただきました。

記事の初出は2022年12月。内容は執筆時の状況です。

60代で変わった。友人とラクでいられるつき合い方、手放し方

関東に住む62歳の専業主婦、ライフさん。YouTube「60歳からの幸せライフ」では、60代のシンプルな暮らし術などを発信しています。
なかでも「友人は少なくても大丈夫」という内容を描いた動画は、多くの方から共感が寄せられました。
ライフさんが友人関係で、手放してラクになったことを伺いました。

●1:生き方が違うなと感じた友達から距離をおいたら、気持ちがグッとラクに

以前は根本の考え方が違う友人とも話を合わせていたライフさん。しかし、だんだん話を合わせることがきつくなってきたそうです。最後はそっと、ライフさんから友人の元を離れました。
少しずつそうした友人や仲間から離れていったら、周りには「程よい距離感を保ちながら、心地よい会話ができる」人だけが残りました。

「若いときは“近くにいて、一緒に遊ぶと楽しいこと”を友人には求めていました。しかし年を重ねるにつれて、心地よさを重視するようになりました。もちろん人によって友人関係にはいろいろな考えがあると思います。ただ私の場合は、無理をしたり気を遣わないといけない関係はもういいかなと考えるようになりました」

●2:熱量が同じでない人とのつき合いをやめたら、「私ばっかり」から解放された

お互いの“好き”の熱量が違う友人に、思いきって連絡をとるのをやめたライフさん。すると「いつも私ばっかり連絡してる?」というモヤモヤから解放されました。

「大好きな友人がいましたが、いつも私から連絡をとっていました。しかしふと『私がどんなに相手を好きでも、お互いの熱量が同じでないと友人とは言えないかもしれない。相手は私を必要としていないのかもしれない』と思うようになり、連絡をとるのをやめました。コロナで周りとの関係を見直したことも影響していたと思います」

●3:ケンカしても修復できるのは若いうち。60代になったら一生こじれるから言い争いは避ける

以前は気のおけない友人に対して、冗談まじりに「あんたダメじゃない」なんてことも言えました。しかし今は相手のためと思っても自分が正しいとは限らないので、安易な助言や口出しはしません。そうすることで、こじれることを回避しています。

「若いときはケンカになっても、しょっちゅう顔を合わせることができました。つまり修復する機会がたくさんあったんですね。しかし今は年に1、2回会う程度です。そのため、一旦こじれると、一生こじれます。実際、大切な友人を失ってしまったこともありました。だからこそ、今は軽々しい口出しはやめました」

●4:友人関係を長く続けるコツは、お互いにプライベートには深く干渉しないこと

お互いに触れてほしくない領域はあるもの。安易にプライベートに踏み込むことはやめたライフさん。とくに学生時代からの友人たちは、結婚、出産、ライフスタイルなど環境が大きく変わりました。そのため意見が合わない場面やお互いが理解できない場面も出てくるのは当然です。

ライフさんは独身の方には、家庭の深刻な相談や孫の話はしません。反対に相手の状況がしんどいときも、あえてそこには触れません。立場の違う意見が、言い争いやこじれにつながるのを避けるためです。おかげで学生時代とは違う、大人の友人関係を築けているようです。

ライフさんには、なんでも話せる10年以上のつき合いがある親友がいました。しかし、お互いの考え方が変わり、今は疎遠に。少し苦い悲しみもありますが、「それも仕方がないことで、お互いが幸せならそれでいい」とライフさんは言います。
現在の友人の数は片手程度。若い頃に比べるとだいぶ減りました。しかしその友人たちと心地いい関係でいられることが、今のライフさんにとっての幸せだそうです。