おでかけ前にちらほら混ざる白髪を見つけた時にはちょっと憂鬱な気持ちに、という方は多いのではないでしょうか。いつでもしっかり美容院で白髪カバーできれば良いけれど、なかなかそうもいかないもの…。今回は、人気ヘアメイクアップアーティストの新見千晶さんに、仕事でもプライベートでも愛用するアイテムとおすすめテクニックについて教えてもらいました。

【お困りの部位別】プロおすすめの便利なアイテムで白髪を簡単にカバー

ヘアメイクアーティストの新見千晶です。
これまで、撮影の際にモデルさんや女優さんの白髪をとにかくスピーディーかつしっかりとカバーするために様々なアイテムを試してきました。

今回はその中でも、自分自身のケアでも愛用しているアイテムやおすすめテクニックをご紹介します!

●(1)こめかみから耳周りの生え際には「マスカラタイプ」がおすすめ

私が一番気になるのがこの部分。
髪をアップにしていたり、耳にかけていたりすると、さらに白髪が目立ってしまいます。ここは面積が狭いので、マスカラタイプがおすすめです。表面だけにサッと塗ってもすぐに白髪が見えてきてしまうので、まず地肌につかない様に、軽く2度ほど重ねづけします。

私のおすすめのマスカラは『サロンドプロカラーオンリタッチ』。
塗ったあとに、変に光ったり、固まったりせずナチュラルな仕上がり。マスカラのカラーはもともとの髪がブラックの方もブラウンの方も、ナチュラルブラウンがおすすめです。(ブラックだとかなり真っ黒なので、塗った部分がかえって目立ってしまう場合があるからです)

ここからが自然にしっかりカバーするためのポイントです。
ドラッグストアなどで販売されている小さなまつ毛用のコームを用意し、先ほど塗ったマスカラを地肌につかないように注意しながら、素早く根本ギリギリの部分からとかしながらなじませていきます。

こうすると、奥の部分の白髪にもマスカラを行き渡らせることができ、しっかりとカバーできます。このひと手間で仕上がりが変わってきますよ! もしも、マスカラが地肌についてしまった場合は、綿棒で乾かないうちにすぐにふきとるようにしましょう。

<使用したのはこちらのアイテム>

・サロンドプロ 「カラーオンリタッチ白髪隠し EXナチュラルブラウン」880円

●(2)顔周りの生え際には「ファンデーションタイプ」がおすすめ

かなり範囲が広い場合もある顔周りの生え際。マスカラだと1本1本塗るのも大変だし、ムラになってしまう場合もあるので、この部分は、大きな面で塗れるファンデーションタイプが時短にもなりおすすめ。

この歯ブラシの様な専用ブラシ、地肌につきづらく、小回りも効くのでとても塗りやすいです。色々なファンデーションタイプを使いましたが、髪へのつきがいい、こちらの『グレイジョイレタッチ』がおすすめ。

まずブラシの表面にファンデをとったら、軽く束で髪をひっぱりながら地肌につかないようにして、根本ギリギリから上にむかってブラシを動かしながら塗っていきましょう。
表面だけに塗るのではなく、生え際に対して直角にスライスを取りながら、少しずつ順番に塗っていくとムラのない仕上がりになります。
私はお仕事ではいつもダークブラウンを使用しています。きれいになじむので、真っ黒の髪の方でない限り、ダークブラウンで大丈夫ではと多います。

<使用したのはこちらのアイテム>

・グレイジョイ 「グレイジョイレタッチダークブラウン」 3960円(編集部調べ)

●(3)頭頂部の生え際には「スティックタイプ」がおすすめ

頭頂部は、顔回りの生え際とは違ってとりあえず表面だけカバーすればOKな部分。
バームなので、ふわふわとしたアホ毛も一緒になじませることができる優れものです。
お仕事のバッグの中にも必ず入れて愛用しているのは『MIMC ONEスタイリングハーブバーム』。天然由来成分100%で、ハーブのよい香りです。

使い方はとにかく簡単。地肌につかないように、根本からささっと優しくスライドさせながら塗るだけ。白髪部分だけでなく、ふわふわとしたアホ毛を抑えるように塗っていくと、表面にツヤがでて、仕上がりの美しさがアップします。
こちらももともとの髪が真っ黒でなければ、ブラウンがおすすめです。

<使用したのはこちらのアイテム>

・エムアイエムシー「MiMC ONE スタイリングハーブバーム」3520円(編集部調べ)

白髪カバー際の注意点

どのアイテムもシャンプーで落とせるものなので、気軽に使っていただけますが、洋服についてしまうと落ちづらいので、必ず着替えてから最後に白髪ケアを。そして、おでかけから帰ってきて着替える際には、顔にハンカチなどを置き洋服の首周りにつかないように気をつけるようにしましょう。

また、あくまで今回は応急処置でのスピーディーな白髪の隠し方で、白髪がたくさんある方はこれらの方法だとすべてカバーするのは難しく、ベースとして美容院やご自宅での白髪染めが必要です。気になる白髪の場所によっていちばんおすすめのアイテムとやり方を今回はご紹介しているので、すべてのアイテムが必要というわけではなく、ご自身のお悩みに合わせて取り入れてみてくださいね。