50代、人生後半戦に向けて暮らしを見直したり、備え始めたりする人も多いのではないでしょうか。築50年越えの団地で日々節約や時短、インテリアの工夫を楽しみながらひとり暮らしをする54歳のブロガー・きんのさんも、70代80代に向けて少し早めの老い支度をしているそう。

ここでは、きんのさんの著書『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)より、老後に備えつつ楽しく暮らすきんのさんの工夫などを抜粋・再編集してご紹介します。

【写真】踏み台昇降で足腰を鍛える、きんのさん

54歳おひとりさまの「ちょっと早めの老い支度」

70代、80代を見据えて、ちょっと早めの老い支度をしているというきんのさんに、具体的にやっていることを教えてもらいました。

●地震、突然の入院…おひとりさまこそ抜かりなく

幼い頃、怖いもののたとえと言えば「地震、雷、火事、親父」でしたね。たしかに怖い。でも、家族が守ってくれるから怯えているだけでなんとかなりました。おひとりさまの今はだれも守ってくれない、むしろ私が母を守らねば!

玄関にはいつでも母を助けに飛び出せるように、防災リュックとヘルメット、懐中電灯を常備しています。防災リュックの中身は季節ごとに点検・入れ替え。じつは写真のロウソクもインテリアと見せかけて防災用です。

また、突然の入院に備えて、入院グッズをスーツケースにスタンバイ。だれかに持ってきてもらうときもこれなら明確です。こんなに準備するのは、いざというときテンパる性格だから(笑)。不測の事態にオロオロする未来の自分を助けるためなんです。気が動転したときに備えて、入院準備グッズのメモもつくってあります。使う機会がないことを祈りつつ。

●健康グッズはリビングのお供

以前はジムに通っていましたが、コロナ禍に足が遠のき、節約もあってやめました。今は、踏み台昇降器や筋膜はがしローラー、ストレッチチューブ、トランポリンなど、いろんな健康グッズをテレビを見ながら使っています。その日の気分や体調でグッズを替えるのが飽きずに続けるコツ。

体を使う仕事になって、腰や下半身がとくに疲れるようになりました。筋膜はがしローラーはふくらはぎに当てて、ゴロゴロ転がすだけでも気持ちいいので重宝しています。エレベーターなしの団地生活は足腰が重要と、いたわりつつ鍛えています。

『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。