種類の多い「キッチンツール」。調理中にあれがない、これがない、と台所をウロウロしてはいませんか? その悩みは、頻度別に分けることで解決! 「ESSEフレンズエディター」のメンバーで整理収納アドバイザーの宮入京子さんが、スムーズに調理と後片づけができるキッチンツールの収納法をお伝えします。

キッチンツールは「一軍」と「二軍」に分ける

整理収納サービスでいろいろなお宅のキッチンで片づけをするのですが、キッチンツールをすべて同じ引き出しに収納している方が多いです。そして「使いたい道具が、使わないものの下敷きになっていて、イラッとすることあるんです」とおっしゃいます。イライラの原因は使用頻度が違うものを一緒に入れているから。

キッチンツールは毎日頻繁に使うものから、1か月に1度使うもの、2〜3か月に1度、年に1度しか使わないもの…。それぞれ使う頻度が違います。

私はキッチンツールを「よく使うもの」と「そうでないもの」2つに分けることをおすすめしています。「よく使うもの」とは、言い換えると「一軍」です。毎日お料理で使うしゃもじやピーラーなどは、当然すぐ手に取りやすい、使いやすい位置に収納すると便利ですよね。

●「いつか使うかもしれない」ものは本当に必要ですか?

そして常に考えるべきことは、「いつか使うかもしれない」二軍のキッチンツールは本当に必要なのか? ということ。

使うかもしれないんだからと思っていても、よくよく考えてみると「じゃあいつ使うの?」「この先使う機会がないかも」と気づくことも。

使うシーンが思い浮かばないものは処分を考えましょう。これから使うことが明確で、自分でも必要と思ったら持っていてもOKです。

●「たまーに使う」キッチンツールはどこに収納する?

「たまに使う」「いつか使う」二軍のキッチンツールは、使うチャンスが来たらすぐ手に取れる位置に収納します。手が届かない「奥」や「取りづらい位置」に収納してしまうと見つからず、また取り出すこと自体がストレスになるのでNGです。

私のおすすめは手を伸ばせば届く上の方や、かがめば取り出せる下の方。一軍のキッチンツールの邪魔にはならないけれど、使うときが来たらすぐに取れる位置がベストです。

収納の少ないわが家の場合はつり戸棚の上。ニトリの「吊り戸棚ストッカー(クリアタイプ)」にざっくりとポイポイ収納。すごく取り出しやすくもないけど、手を伸ばしたらすぐ取れる位置に入れています。

●「降格ツール」もストッカーに入れる

「たまに使う」「いつか使う」ストッカーには、キャベツ専用のピーラーやチーズグレーター、マッシャー、年に一度使うかどうかの使う「巻きす」などをざっくり入れています。この収納法なら「使いたい」と思ったときにすぐに手に取ることができます。

暮らしの中で「よく使っていたけど、最近はあまり使わなくなったな」と思ったキッチンツールは、すぐにこのストッカーに入れるようにしています(一軍から二軍に降格)。

また、「このストッカーに入る分だけもつ」と決めているので、あふれそうになったら、その都度使っていないものを処分するように心がけています。

 

●キッチンツールの仕分けをしてみましょう

皆さんもおうちの「キッチンツール」をすべて取り出して、一軍とそれ以外に分けてみてください。毎日よく使うツールだけを手元に置くようにすると、いちいち探すことなく、サッと手に取れて作業ができます。

あまり使わないものはストッカーなどにまとめて別にしておきます。お料理の時間とあと片づけがグッと短くなることを実感できるでしょう。