50代以降、自由な時間ができたら、気ままに歩いて、行きたい場所に行ける大人のひとり旅がおすすめです。でもいきなりひとりは不安だし、どう楽しんだらいのかわからない人もいるはず。料理家で旅が大好きな山脇りこさんに、旅の始め方・楽しみ方を教えてもらいました。

ひとり旅を楽しむ山脇さんに聞いた、旅の始め方

「ひとりで旅を楽しんでみたい」と思っても、気になることが山のようにあって、なかなか一歩を踏み出せないことも。「私にもひとり旅、できるかな?」と、まったく自信がなかったという山脇さんに、気になる悩みに答えてもらいました。

【写真】Googleマップのリスト機能でひとり旅が快適に

●Q:女性のひとり旅って、不便だったり、困ることが多くないですか?

A:びびりなので、ひとりご飯が苦手。今でも最大の懸念事項です。

「ひとり」には、さまざまなハードルがありますが、私の場合は「ひとりご飯」。びびりなので、「このお店すてき」と思っても、度胸がなくて入れないことも…。

まずは、気軽に入れる食堂や屋台を探して、ひとりご飯にトライしてみては。ローカルフードで旅気分も盛り上がります。ちなみに海外だと、台湾なら、そういったお店も見つけやすいですよ。

●Q:旅行に行くときに持参するものや旅先でのルーティンはありますか?

A:地元の生活が垣間見られる朝ランが楽しみ

それほど運動が得意ではないのですが、旅先では朝走るのが楽しみです。日中観光客であふれている街も、朝の景色は、そこに暮らしている人たちの素顔が見えるようでとても新鮮。自分なりの楽しみをもつことで、旅は格段におもしろくなるはずです。

●Q:夫や子どもを残して、自分だけ旅をするなんて心苦しい…

A:自分の好きな時間を過ごすことで、人に優しくなれる気がします

私もずっと申し訳ないと思っていましたが、行ってみると案外そうでもなかったようです。まずは、家族みんなより、「一泊だけ先に行って合流する」から始めてみてはいかがでしょう。離れて過ごす時間をもつことで、お互いに新しい発見があるかもしれません。

●Q:ひとり旅ってどこに行ったらいいのかすらわかりません

A:あの景色を見てみたい! など、目的はひとつだけでもあれば十分

私の場合、雑誌などを見て気になった場所をグーグルマップに保存。その中から次の旅先を決めることが多いです。あと、小説の舞台になった土地に行ってみることも。「あの景色が見たい」、「あのお店に行きたい」など、自分の好きなことを思い浮かべてみてください。

グーグルマップの活用例

たとえば、長崎にすてきなお店があったら、【長崎】【和食】などのカテゴリーに分けて、保存しておくと使いやすい。

グーグルマップのメニューにある[保存済み]をタップすると、保存したお店や場所を一覧で表示。その中から選んでも。

 

●山脇さん流:ひとり旅のルール

気ままに歩いて疲れたら早めに休む

だれにも気兼ねすることなく好きな場所へ、自分のペースで行けるのが、ひとり旅のいいところ。ただ、けっして欲ばらず、無理をしないことが大切。

ヘコまない、怒らないすべてをポジティブに

せっかく旅に出たのだから、イライラしたり、怒ったりするなんてもったいない。そこで、怒らない練習もして、前向きにとらえるようにしています。

無理な冒険はせず、寂しくなったら帰宅しても

好奇心旺盛に新しいことにチャレンジすることは楽しいですが、無理な冒険まではしません。もし、寂しくなったら家に帰る。この選択もありです。