即座にお金が手に入るものの、銀行よりもはるかに高い金利が請求される一部のローンアプリがユーザーを食い物にしている実態がBBCにより暴かれました。人々を借金のスパイラルに追い込む中国人投資家所有のローンアプリの痕跡、ローン回収コールセンターが採用した脅迫戦術、少なくとも60人を自殺に追い込んだ虐待行為が記録されています。

The Trap: Inside the blackmail scam destroying lives across India - BBC World Service Documentaries - YouTube

Blackmail, suicides to nudes, 10 things to know about the horrifying instant loan app scams | Tech News

https://tech.hindustantimes.com/tech/news/blackmail-suicides-to-nudes-10-things-to-know-about-the-horrifying-instant-loan-app-scams-71697023402475.html

Fraud, intimidation, suicide: BBC documentary exposes the murky world of Chinese loan apps

https://www.newslaundry.com/2023/10/11/fraud-intimidation-suicide-bbc-documentary-exposes-the-murky-world-of-chinese-loan-apps

BBCによると、一部のローンアプリは詐欺的行為を働いていて、提示額通りのお金をユーザーに支払わなかったり、金利をつり上げたりして、高額な金額を支払うよう要求しているとのこと。

このようなアプリの平均返済期間は約7日〜10日しかありません。このような短すぎる期日を守れず、ユーザーが期日までに返済できない場合、あるいはきちんと返済できた場合であっても、背後にいる詐欺師は次のステップに進むそうです。



BBCが取材したインド・ムンバイ在住の女性ユーザーは、借金を返済した後もひっきりなしに電話がかかってくることがあり、アプリ経由で抜き取られた顔写真を性的に加工したものがネットに公開されるなど、多大なる精神的苦痛を負ったと証言しました。この女性は、アプリを通じて抜き取られた連絡先全員に自分の写真が送信されたと述べています。

他にも多くの人が精神の衰弱を訴えていて、BBCによると、インドだけで60人もの人が自殺に追い込まれているといいます。驚くべきことに、このような詐欺はインドだけではなく14もの異なる国で行われていて、こうした被害者は、最終的に貯蓄をすべて手放すよう要求されることがあるとのことです。



これらは性被害や金融詐欺に分類される事例であり、こうした問題の性質上、被害者が表立って人に話したり、当局に助けを求めたりするのをためらう傾向にあることも問題視されています。

こうした被害から身を守るのは難しいことではなく、「簡単にお金が借りられる」とうたう未認可の金融系サービスに手を出さないだけで済みます。しかし、こうしたものに手を出さざるを得ない国、社会に生きている人、被害を避けるだけの知識がない人がいるのも事実です。一部のアプリ運営会社は摘発され、オーナーが詐欺や恐喝容疑で逮捕された事例もありますが、依然として活動を続けるアプリも存在するとのことです。