「令和」「平成」…元号の由来になった書物の企画展 足利学校
元号が令和になってから5周年。これを記念して、足利市の史跡足利学校では元号の由来となった書物を公開する企画展が開かれています。
足利学校では、約800年前の平安時代以降の古い書物約1万8千冊を所蔵していて、企画展では元号の由来となった19冊の書物を公開しています。
このうち、日本最古の歌集「万葉集」では「令和」の由来となった、「初春の令月にして、氣淑く風和らぎ」といった序文を見ることができます。序文について足利学校によりますと「九州の太宰府に初春が訪れたことを祝う宴で、春の訪れを感じながら心地よく歌を詠んだ状況」を表しているということです。
ほかにも「平成」「昭和」となじみのある元号から、248ある元号の中で最初の元号「大化」の由来になった書物など歴史ある貴重な書物が展示されています。
明治時代からは「一世一元の詔」により天皇1代に元号1つとなりましたが、それ以前は災いや、めでたいことがあると元号を変えていたため1年に満たない間に元号が変わることもあったということです。
訪れた人たちは、展示されている書物をじっくり眺めたり学芸員の解説に耳を傾けたりしていました。
企画展は12月3日まで開催され、11月10日からは国宝に指定されている書物4冊が公開されます。