インターネットで注文した携帯が、自宅に届くのを心待ちにしていた男性。届いた荷物を開けてみると、なんと危険物が入っていた(画像は『Euro ES Euro 2023年8月23日付「He ordered a cell phone through Mercado Libre and he received… a grenade!」』のスクリーンショット)

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ネットショッピングで購入した携帯が自宅に届き、箱を開けたところ中に携帯は入っておらず、手榴弾を発見したというニュースがメキシコより届いた。爆発物処理班が出動して対応し、爆発することはなくケガ人も出なかったが、現在は警察が送り主などについて捜査を行っているという。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

メキシコのグアナフアト州レオン市に住む男性はある日、携帯を買い替えるために新しい機種をネットで注文した。そして8月21日、新しい携帯を待ち望んでいた男性の自宅に、荷物が届いた。

荷物を受け取ったのは男性の母親で、息子宛てのものだと確認した母親はキッチンのテーブルの上に荷物を置いた。そして帰宅した男性が胸を高鳴らせながら荷物を開けたのだが、そこには携帯とは似ても似つかないものが入っていた。

男性の目に飛び込んできたのは、なんと手榴弾だったのだ。新しい携帯が入っていると思い込んでいた男性は、まさか爆弾が入っているとは思いも寄らなかったことだろう。

「迂闊に触って誤爆でもしたら大変だ」と慎重に考えた男性は、緊急時通報電話番号「911」に通報した。その後、同日午後10時55分にメキシコの国防省の爆発物処理班が出動し、周囲にフェンスを設置して処理作業が行われ、無事に爆弾は解除された。

米ニュースメディア『ABC News』が掲載したメキシコ軍の報告によると、中央メキシコでは麻薬の製造・売買を行う「麻薬カルテル」による路上爆弾を含むIED(即席爆発装置)の使用が急増しており、今年はすでに兵士、警察官、容疑者など42人が爆発物によって負傷し、16人だった昨年と比較してかなり増加しているという。今回の荷物に送り主の情報は記載されておらず、麻薬カルテルとの関連は明らかになっていないが、警察では捜査を進めているとのことだ。

今回は注文した商品の代わりに非常に危険な物が届いたが、2021年にはタイで格安iPhoneをネットで購入した男性のもとに、iPhoneの約30倍もの大きさのパソコンデスクが届いており、大勢の笑いを誘っていた。

画像は『Euro ES Euro 2023年8月23日付「He ordered a cell phone through Mercado Libre and he received… a grenade!」』『New York Post 2023年8月31日付「Man who ordered mobile phone online gets grenade in mail instead: ‘Blowing up my phone?’」(Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)