岡本玲×長妻怜央

女優の岡本玲と7ORDERの長妻怜央がW主演を務める、TOKYO MXで放送中の月曜ドラマ『その結婚、正気ですか?』(毎週月曜よる10時〜)。岡本は34歳で未婚、結婚へ焦りを感じている会社員・篠原奏音、長妻は若手イケメン社長の城咲真を演じる。本作は電子書籍配信サイト「コミックシーモア」のオリジナルコミック。累計500万DLを突破している人気作品。インタビューでは、W主演を務めた2人に撮影時のエピソードや、同作品から感じたことについて話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】岡本さんを困らせる弟みたいな感じだった(長妻怜央)――出演が決まった時の心境は?岡本玲

コメディをやってみたいという思いは以前からあったのですが、まさか自分が30歳を過ぎてラブコメのヒロインをできるなんて夢のような話だと思いました。あまり作りすぎずに等身大でズボラな部分も見せながら、ラブコメのヒロインらしく演じられたらいいなと撮影に挑みました。長妻怜央

ドラマ自体は人生で3回目です。経験が少ない中でのダブル主演だったのですが、相手役が岡本さんだったので安心していました。それもあって僕は主演という感じではなく、どこか岡本さんを困らせる弟みたいな感じだったと思います(笑)。不安はありましたが、実際に撮影に入ってみたら岡本さん演じる奏音がすごく引っ張ってくださったので、感謝しかないです。――お互い相手役としての印象と、撮影を通して印象が変わったことはありましたか。岡本玲

初対面から今のような感じだったので特別変わったという印象はないのですが、現場を常に明るくしてくださっていました。少し照れてしまうような胸キュンシーンも良い意味でふざけてくださるので、「やるときはやる」というメリハリが効いていて頼もしかったです。終始スタッフさんとみんなで楽しい作品を作れたのではないかと思います。長妻怜央

岡本さんと初めてお会いした時は、まさにいま取材していただいている、このフロアの自動販売機のところでした。そこで一緒になって自販機を眺めていたのを覚えています。僕も最初から印象は変わっていなくて、ずっと明るく天真爛漫で笑顔が太陽のような方だったので、きっと楽しい現場になるだろうなという印象で、実際楽しく撮影を終えることできました。岡本さんのお芝居の印象は、セリフをそのシーンだけではなく、状況とか作品にあったものをすごく考えていらっしゃる人、というのはプラスアルファで感じていた部分です。――演じられた役の好きなところ、苦労されたところは?長妻怜央

好きなところは、社長なのでお金がたくさんあるところです(笑)。お金がこれだけいっぱいあったら、心の余裕ができますから。大変だったところは、歩き方など仕草とカメラの画角が決まっているので、僕の俊敏性がマイナスに働いてしまったところです。走るスピードが速すぎて画面から消えてしまう、みたいなこともありました(笑)。岡本玲

長妻さん、大人っぽい仕草については、よく言われていた印象があります(笑)。――社長らしい仕草は身につきましたか。長妻怜央

つきました。僕、普段は腕時計はしないのですが、いつでも時間をチェックできるような仕草が身につきました。――岡本さんは演じた役で好きなところは?岡本玲

好きなところは自分を認めているところです。30歳を過ぎて恋愛に億劫で、今までの恋愛でトラウマを抱えていたりするのですが、仕事は大切にやってきた自信やズボラさもひっくるめて「これが自分なんだ」と思える強さを持っている女性だと思いました。そういう部分が特にいいなと思いました。――演じる中で大変だったところは?岡本玲

奏音の目の前にイケメン社長が現れ、翻弄されてしまうという役なのですが、どこまで素直に喜んでいいものか、もう少し突っぱねるのか、そのバランスは監督と細かく相談しながら演じました。大変ではあったのですが面白かったです。加えて、長妻さんの冗談で笑わないようにするのも大変でした(笑)。長妻怜央

撮影後半は笑わせることしか考えていなかった(笑)。――漫画原作というところで、意識されたところはありましたか?長妻怜央

僕は正直あんまり意識せずに演じてしまいました。僕がやる意味みたいなことを監督さんと一緒に考えさせてもらって、漫画の原作通りにやるシーンももちろん必要なのですが、人間味がある部分を表現できたらと思って、いろいろ試行錯誤しながら演じました。そうしたら監督から「ちょっとやりすぎだね」と言われてしまったり(笑)。岡本玲

漫画をすべて読んで、すごくテンポがいいノリツッコミも多く面白い作品なので、テンポ感など外さないようにしようと思っていました。あと、現場に原作のアキラ先生がいらっしゃって、「ドラマと原作は別なものとして楽しみにしているので、作品がより良くなっていくように変えてもらって構いません」というお言葉をいただきました。そのお言葉をいただいてからより強い気持ちで撮影に臨めました。

周りに合わせて「結婚がいい」という価値観を持つことはやめよう(岡本玲)

――長妻さんが書き下ろした「シンデレラストーリー」がエンディング主題歌ですが、岡本さんはこの曲を聴いてどのように感じましたか。岡本玲

主演がエンディング主題歌の作詞・作曲を担当されることは、それほど多くはないと思います。本当にいい曲でドラマの次回が楽しみになるような、ワクワクするセクシーな楽曲だなと思いました。――長妻さんはどのような気持ちで楽曲を制作されたのでしょうか。長妻怜央

ドラマをメインとして考えて作りましたが、直接的な表現はあまりしないようにと思っていました。ある程度、視聴者の方との距離感みたいなものも考えつつの制作だったので難しかったです。1番の歌詞はドラマ撮影前に作っていて、2 番からは撮影中に考えて作ったので、それがいい対比になっているのではないかなと思います。

僕だけではなくてアレンジャー、ホーンセクションやコーラスなど、いろいろな方々の知恵が集まってできた作品になっています。チームとしてみんなで作り上げたものなんだというのが、完成して改めて実感できました。テレビで放送されて、自分がどう感じるのかすごく楽しみです。――最後に、お2人が思う結婚観はどのようなものでしょうか。この作品の撮影を通して変わったところもありますか。長妻怜央

結婚は周りの人に対するもので、それに振り回されるのはちょっとどうなんだろうと、僕は結婚というものに対して思うことがありました。僕はもともと結婚って大変だと思っていて、相手に対して誠実な気持ちがなかったら結婚はできないけど、周りに対しての責任も考えた上で結婚したいと思える相手に出会えたら、結婚ってすごくいいものなんだとこの作品を通して良い部分が見えてきました。岡本玲

私の周りもたくさん結婚していきますし、結婚という言葉自体はすごく身近にあるものですが、主人公の奏音と同じように私もいつか自然と結婚できるものだろうと軽く考えていました。自分も32歳になり焦りみたいなものも正直感じています。でも、結婚にはいろいろな形がありますし、いいところも悪いところもあるからこそ、周りに合わせて「結婚がいい」という価値観を持つことはやめよう、ということは撮影を通して自分の中にできた気持ちかもしれません。改めて結婚について考えさせてくれる作品になりました。(おわり)■岡本玲ヘアメイク:奥田真莉スタイリスト:Lim Lean Lee■長妻怜央ヘアメイク:礒野亜加梨スタイリスト:カワセ136番組情報【タイトル】

『その結婚、正気ですか?』

【放送日時】

毎週月曜22:00〜22:30 (TOKYO MX1)【出演】      岡本玲

長妻怜央(7ORDER)

和田雅成

押田岳

薄幸(納言)

向里祐香ほか【配信情報】▼民放公式テレビ配信サービス『TVer』で無料見逃し配信https://tver.jp/series/srxw47iyfh▼オンライン動画配信サービス「Hulu」で最新話放送後から随時公開最新話まで見放題独占配信https://www.hulu.jp/▼スマホアプリ/Webサイト『エムキャス』で全国無料でリアルタイム配信https://mcasapp.page.link/mx1 【事前特番配信中】 「『その結婚、正気ですか?』放送直前!大特集SP」 TVerで配信中(配信期間:2023年10月9日(月)まで)https://tver.jp/episodes/ep4benyw7u