トゥヘル監督がマネについて語った。(C)Getty Images

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 サディオ・マネの立場が危うい。

 リバプールで一時代を築いたセネガルの英雄は、昨夏にバイエルン・ミュンヘンに加入。ロベルト・レバンドフスキに代わる新エースとして、シーズンを通しての活躍が期待された。

 しかし、カタール・ワールドカップを前に負傷。復帰したかと思えば、チームメイトのレロイ・ザネの顔を殴打。唇に傷を負わせ、1試合の出場停止処分と、クラブ史上最高額で日本円にして4000万円以上とも言われる罰金が科された。

 結局、25試合(先発は18試合)で7ゴールと、寂しい結果に終わり、ドイツ紙『Kicker』がブンデスリーガの252選手にアンケートを実施して決めた「最も期待外れだった選手」に、41.7%の得票率で選ばれる始末だ。

 ネガティブな話題が先行し、わずか1年での退団が囁かれるなか、英紙『Mirror』などによれば、トーマス・トゥヘル監督が先行き不透明な31歳に言及。レギュラーは安泰ではないと、辛辣な評価を下した。
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「基本的に、サディオは不満足なシーズンを送り、期待に応えられなかった。キングスレー・コマンとセルジュ・ニャブリとの競争はかなり激しい。サディオにとって非常に難しい状況だ。彼は私やクラブの意見を知っている」

 昨シーズン途中に就任したドイツ人指揮官は、今後に向けて「様子を見てみよう。フットボールではおかしな出来事が起こるものだ。結局のところ、先発のポジションは簡単ではない。時間が解決してくれるだろう」と語った。

 イングランドが誇る点取り屋、ハリー・ケインの加入も取り沙汰されるなか、新シーズンの構想にマネはどれだけ入っているだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部