2023年の旅行意向は増加傾向、国内旅行はすべての年代で前年を上回る

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 JTB総合研究所は5月23日に、全国の20歳以上の男女6406名、および2023年度に国内旅行を予定・検討している人1008名を対象に実施した、「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化と旅行に関する意識調査(2023年3月実施)」の結果を発表した。同調査は、3月24〜29日の期間に行われている。

●国内旅行は20代男女で50%超が行く意向



 調査結果によれば、全国の20歳以上の男女のうち、今後1年以内に海外旅行を予定・検討している割合は、20代男性(28.7%)がもっとも高く、20代女性(27.6%)、30代男性(22.4%)がそれに続いた。60代以上の男女は、まだ様子見という人が多い。

 一方、今後1年以内に国内旅行を予定・検討している割合は、全体で44.6%に達し、すべての性年代で2022年12月に行われた前回調査を上回った。これまで旅行意向が低かった40代・50代でも上昇傾向にあり、20代では男女とも50%超に達している。

 海外旅行の際に求める旅行商品やサービスとしては、「手ごろなプランや宿泊施設がとれれば」「旅行前に必要な手続きを簡単に済ませられるサービスやサポート」を挙げる回答が多い。また、国内旅行については1人旅が定着する一方で夫婦のみの割合が減少し、子ども連れや3世代の旅行といった、多人数での家族旅行の増加が見込まれる。

 今後の旅行を増やす理由としては、「これまで我慢していた」「後ろめたさを感じなくなった」といった意見が多く寄せられた。ただし、「多様な働き方が定着し、旅行へ行く時期を柔軟に選べるようになった」という意見もあり、旅行の時期が分散する可能性もあり得る。