分散型SNS「Bluesky」はTwitterの乗り換え先候補として大きく注目されており、2023年4月にはダウンロード数が前月比で606%増加したことが分かりました。このBlueskyが招待制で既存の参加者から招待コードをもらわないと参加できない仕様であることから、招待コードがインターネットオークションで高値で販売されていることが伝えられています。

Bluesky invites become a hot commodity as demand for the Twitter alternative outstrips access | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/05/02/bluesky-invites-become-a-hot-commodity-as-demand-for-the-twitter-alternative-outstrips-access/

Blueskyが発表された2022年10月以降、このSNSの人気は高まり続けており、競合サービスのTwitterに大きな変革がもたらされていることも重なって、ユーザー数が増加し続けています。Blueskyはリリース当初からウェイトリストを設けて限られたユーザーのみの登録を許可し、登録ユーザーに招待コードを渡して他者の招待を許可するという、小規模なコミュニティの構築から始めています。

この招待コードをなんとしても入手したいと考えるユーザーが多いのか、招待コードがインターネットオークションで販売されることになり、その価格はeBayで120ドル(約1万6000円)から400ドル(約5万4000円)もの価格で取引されるほどホットな商品になりつつあるそうです。



日本の大手インターネットオークションサイト「ヤフオク!」内を検索してみても、Blueskyの招待コードがヒットします。安いものでも即決5000円と高額で、最高2万1980円で出品されているものもあります。



eBayではさらに強気の値段設定にしているものもあり、高いものは999ドル(約13万4000円)の値で販売されているそうです。



Blueskyのダウンロード数は世界的に増加しつつあり、2023年4月におけるアプリダウンロード数は62万8000回という調査結果も報告されています。この数字は、2023年3月と比較して606%増加しています。

Twitter乗り換え先有力候補「Bluesky」の2023年4月のダウンロード数は62万8000件で606%増加、一方でTwitterのダウンロード数も微増 - GIGAZINE



data.aiの調査によると、日本では2023年3月4日にApp Storeのソーシャルアプリランキングで8位を獲得した後、4月24日にはGoogle Playのソーシャルアプリランキングで3位を獲得。イギリスでは、4月23日にApp Storeの同ランキングで10位、4月26日にGoogle Playの同ランキングで10位に。アメリカでは4月24日にApp Storeで11位まで上昇し、4月26日にはGoogle Playで22位に到達したそうです。

BlueskyのFAQでは、招待コードの配布方法について、既存ユーザーには2週間に1回しか招待コードが配布されないと明らかにされています。さらに、ソーシャルグラフを定期的に監視し、特定のユーザーが「信頼できる他の参加者」を招待していると判断した場合は、より多くの招待を受けることができるとのこと。



Blueskyはネットワークを「有機的に」成長させるためにアクセスを制限していると言っていますが、記事作成時点では、招待を2週間に1回に制限することで、アプリの成長を人為的に遅らせています。

この施策について、Blueskyは「ソーシャルネットワークは、スパムを投稿する人や世間の話題を操作しようとする悪質な者によって悪用される可能性があります。ネットワークが悪用された場合にそれを一掃するよりも、登録者を制限し、既存のソーシャルグラフを通じて拡散させるほうがはるかに簡単です」と説明しています。

なお、Blueskyがどんな感じのSNSなのか、ユーザー登録から実際に投稿してみるところまでを細かくレビューした記事を以下から確認することができます。

「Bluesky」のアカウント作成手順&実際に使ってみるとこんな感じレビュー、Twitterに激似なので乗り換え・引っ越し先としてかなりアリ - GIGAZINE