by World Economic Forum

Googleの親会社であるAlphabetが2023年4月21日(金)に提出した書類から、Alphabetのスンダー・ピチャイCEOが2022年に得た総報酬は2億2600万ドル(約303億円)に達し、世界で最も高給なCEOの1人となったことが判明しました。

ALPHABET INC. - DEF 14A

https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1652044/000130817923000736/lgoog2023_def14a.htm



Alphabet CEO Pichai reaps over $200 million in 2022 amid cost-cutting | Reuters

https://www.reuters.com/technology/alphabet-ceo-pichai-reaps-over-200-mln-2022-amid-cost-cutting-2023-04-22/



Google CEO Sundar Pichai’s 2022 Compensation Valued at $226 Million - WSJ

https://www.wsj.com/articles/google-ceo-sundar-pichais-2022-compensation-valued-at-226-million-e43ec06f



How Much Does Google (GOOGL) CEO Sundar Pichai Get Paid? - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-04-21/alphabet-ceo-s-pay-soars-to-226-million-on-massive-stock-award



経済メディアのBloombergによると、2022年におけるAlphabet従業員が得た総報酬の中央値は27万9802ドル(約3750万円)なので、ピチャイ氏の報酬はその808倍になります。さらに、Alphabetが提出した書類によると、AlphabetはピチャイCEOのセキュリティに594万ドル(約7億9500万円)を費やしているそうです。

ピチャイCEOの報酬には3年ごとのストックオプション(株式報酬)が含まれます。2022年にピチャイCEOが得たストックオプションは2億1800万ドル(約290億円)でした。



他にも、Googleのknowledge and information部門シニアヴァイスプレジデントであるプラバカール・ラガバン氏と最高事業責任者であるフィリップ・シンドラー氏が得たストックオプションは3700万ドル(約49億6000万円)、最高財務責任者のルース・ポラット氏が得た分は2450万ドル(約32億8000万円)でした。ただし、ピチャイCEOと異なり、幹部たちのストックオプションは毎年支払われるとのこと。

CEOや幹部たちがばく大な報酬を得る裏で、Googleはコスト削減策として2023年1月に過去最大規模のレイオフを断行しており、1万2000人が一時解雇となりました。

Googleが1万2000人の従業員を解雇、Gmailなど数々のプロダクトを生み出してきた社内インキュベーターの「エリア120」にも影響 - GIGAZINE



さらに、ピチャイCEOもこの大規模なレイオフを受けて、自身のボーナスや幹部の給与をカットすると発言しています。加えて、ポラット氏も社内のスナックバーやカフェテリアなどを閉鎖するなど、Google社内におけるさまざまな支出を削減することを従業員に向けて発表しました。

また、コスト削減の一環で、Google純正ノートPCであるPixelbookの開発チームが解散となったことも報じられました。

Googleがコスト削減策としてノートPC「Pixelbook」開発を中止しチームを解散 - GIGAZINE



Alphabetがこうしたコスト削減を粛々と行っている裏で、ピチャイCEOや幹部に高額な報酬とストックオプションが支払われていることについては、「公平と平等は違うが、これは公平ではない」など、批判の声も挙がっています。