アーセナルとイングランド代表を背負って立つ逸材ラムスデイル。ムードメーカーとしても貴重だ。(C)Getty Images

写真拡大

 アーセナルのミケル・アルテタ監督が、アーロン・ラムスデイル獲得の裏側を明かした。英紙『Mirror』が4月14日付けで伝えている。

 24歳のラムスデイルは2021年夏、2部へ降格したシェフィールド・ユナイテッドから加入すると、正GKを務めていたベルント・レノ(現フルアム)をベンチに追いやり、がっちり定位置を確保。今シーズンも開幕からゴールを守り続け、19年ぶりのリーグ制覇に向け、同い年の主将マーティン・ウーデゴーらと共に、首位を走るチームの原動力となっている。

 明るい性格でムードメーカーとしても不可欠な絶対的守護神について、アルテタ監督はこう語る。

「彼は本当に、本当に良い働きをしている。おそらく人々はここまでの活躍を予想していなかっただろう。彼の過去とどこから来たかを見た時、2回降格を経験しているからね。しかし、我々はこのクラブでプレーするための性格、カリスマ性、個性があり、自分たちのプレースタイルにマッチするクオリティがあると分かっていた」

 屈辱の降格経験を乗り越え、ラムスデイルは名門の主軸、イングランド代表の正守護神ジョーダン・ピックフォードを脅かす存在に。そして今、プレミアリーグ優勝に手が届く位置まで来ており、猛スピードで階段を駆け上がっている。
【動画】まさに守護"神"!ラムスデイルがリバプール戦の最終盤に見せた驚愕セーブ
 スペイン人指揮官はさらに、初めて電話で話した際のエピソードを披露。「私は『Let’s do it, Let’s do it』と伝えたんだ。彼はすでに精神的に準備ができていたからね」と言い、そのメンタリティに特大の賛辞を寄せる。

「彼は準備ができていて、先が見えていて、何が起こるか、自分自身が何を望んでいるか分かっていて、それを実行できると感じている。恐れることなく、ただ目の前の挑戦を見つめているんだ。彼とは対戦経験があったし、当然彼のことはよく見ていた。存在感やエネルギーが、私を『これだ』と思わせたんだ」

 アーセナルと、1試合消化の少ない2位マンチェスター・シティとの勝点差は6。今月26日には直接対決も控え、一戦必勝の痺れる戦いが続くなか、ラムスデイルは悲願成就へ導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部