年明けからフィオレンティーナは調子を上げている photo/Getty Images

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4日に行われたコッパ・イタリア準決勝1stレグでは、おそらくユヴェントスVSインテルのカードに多くの人が注目したことだろう。

カード的に両者の戦いは事実上の決勝と言っていいもので、試合も両チーム退場者を出す荒れ模様の1stレグとなった。

だが、もう一方のカードも忘れてはならない。もう1つのコッパ・イタリア準決勝1stレグではクレモネーゼとフィオレンティーナが対戦し、アウェイのフィオレンティーナが2-0と華麗に勝利を収めた。

まだフィオレンティーナが決勝へ進むと決まったわけではないが、実は現在フィオレンティーナがクラブ史に残るほど勢いに乗っている。

今回のクレモネーゼ撃破により、フィオレンティーナは全コンペティション合わせ怒涛の9連勝中なのだ。

セリエAでは序盤に取りこぼしが目立ったこともあり、現在9位と順位そのものは平凡だ。しかし年明けより確実に状態は上がっており、3月にはミランを2-1、4月1日にはインテルを1-0で撃破している。

ヨーロッパ・カンファレンスリーグでもシバスを2戦合計5-1で粉砕してベスト8入りを決めており、フィオレンティーナこそコッパ・イタリア優勝最有力候補と言っても大袈裟ではない。

頼もしいのは、ブラジル代表からの招集経験もあるFWアルトゥール・カブラルだ。スイスのバーゼルでゴールを量産してきたカブラルが年明けより状態を上げており、今回のクレモネーゼ戦でもゴールを記録している。

カブラルはここまでチーム最多となる13ゴールを奪っており、それにFWルカ・ヨビッチ(11ゴール)、FWニコラス・ゴンザレス(8ゴール)、MFアントニン・バラーク(7ゴール)が続く。いずれも一癖ある実力者だ。

昨年のワールドカップ・カタール大会でモロッコ代表のベスト4入りに貢献したMFソフィアン・アムラバトもおり、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ率いるフィオレンティーナは不気味な集団となってきている。

ユヴェントス、インテルにも勝つ力はあり、フィオレンティーナが決勝に上がってきた場合はかなり熱いゲームが期待できるはずだ。