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 昨年8月にベンヤミン・シェシュコは、RBザルツブルクを1年後に後にしてRBライプツィヒへと渡る決断を明かした際に、「ここで憶測に終止符を打って、ザルツブルクでの仕事に100%コミットしていくためには、ここでキャリアのステップアップを確定させることが重要だった」とその理由について説明。ラストイヤーで有終の美を飾りブンデスリーガ挑戦を果たすことを思い描いていた。だがあれから半年が経過し、RBザルツブルクでの現状はその思惑と全く異なる方向に進んでいる。19歳の若きストライカーはオカフォーやセクウ、アダムらの後塵を拝する苦難の日々を過ごしているのだ。

 ライプツィヒもまたその状況をつぶさにチェックしており、エベールSDは「彼は若い選手であり、浮き沈みの激しさの中にある。おそらくはザルツブルクの期待に応えきれていないのだろう」とスカイ・スポーツ・オーストリアに対してコメント。「ザルツブルクでここまで築いてきた取り組みの継続」を願っており、直近のチロルとの一戦での後半からの出場で今季6得点目をマークしたことは、本人曰く「今後に向けて好感触を与えてくれるもの」だ。「全てを受け止めて全力を尽くしていく。ハードワークを続ければまた元通りになるはずなんだ」

 その一方でライプツィヒとザルツブルクといえば現在、MFニコラス・サイヴァルトの去就が注目されているところ。すでにこの夏にはバイエルン・ミュンヘンへの移籍が取り沙汰されている、コンラッド・ライマーの後釜候補とも目されているところだが、このことについてエベールSDは「ゆっくりと進めていくよ」とあまり多くを語ろうとはせず、また今夏で契約満了を迎えるライマーとの延長についても、少なくともメディアの前では「かなり小さい可能性ではあるが」諦めていない姿勢を示した。