訪台個人客に消費金 約2万円分を50万人に提供へ=交通部が策定 台湾

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(台北中央社)交通部(交通省)は23日、行政院院会(閣議)後の記者会見で、新型コロナウイルス後の経済振興に関する特別条例に盛り込まれた外国人観光客の呼び込み加速・拡大の項目について、誘致促進計画を報告した。日本を含む主力市場を対象に、個人旅行客には5000台湾元(約2万2000円)の消費金を提供し、団体客を呼び込んだ旅行会社には最大2万元(約8万9000円)の奨励金を給付する。今年は訪台客600万人、来年は1200万人を目指す。

同部の林福山路政司長によれば、同計画は日本・韓国、東南アジアや南アジアの「新南向国家」各国、香港・マカオ、欧米の4つの市場を対象とし、個人客の訪台促進▽団体客の訪台加速▽宿泊施設の安定供給の3つを柱とする。

個人客の誘致については、5000元の消費金を50万人分用意。電子マネーで提供するか、宿泊費の割引に利用できるようにする。

団体客に関しては、台湾に送客する海外の旅行会社と訪台客を受け入れる国内の旅行会社の連携による誘致を奨励し、8人以上の団体については1団体当たり1万元(約4万4500円)、15人以上については同2万元の奨励金を出す。予定数は計9万組としている。

宿泊施設の安定供給に向けては、客室係や清掃員の増員に対して助成金を給付する。新竹以北の6県市は給与が3万3000元(約14万6500円)以上、その他県市は3万1000元(約13万7600円)以上の場合、政府が増員1人当たり毎月5000元の助成金を出す。期間は最長1年。支給人数は1万6000人を予定している。

(陳俊華、頼于榛/編集:名切千絵)