水沢ダウンの次が来た? デサントの「プロ向けの機能性とパターン」持つ街着
「水沢ダウン」などで知られるデザントジャパンが展開する「DECENTE ALLTERRAIN」から、新たに2つのコレクションが登場。どのようなシーンでも着用できる機能性とデザインを兼ね備えた"360度シーンレステックウェア"を拡充し、市場の変化するニーズに応えていくという。
○成長市場と見込む「テックウェア」でシェア拡大を狙う
スキーウェアやゴルフウェアなど、スポーツウェアを展開するブランド「デザント」。そのハイスペックプレミアムカテゴリー「DECENTE ALLTERRAIN」は高機能ダウンジャケット「水沢ダウン」の開発をきっかけに2012年に誕生した。
長年にわたるスポーツウェア開発で培ったパターンや縫製技術を活用し、最小の設計で最大の効果を生み出すことを目的に、年齢やシーン、流行に左右されないアイテムを展開している。
今回新たに加わったのは「DECENTE ALLTERRAIN 81」「DECENTE ALLTERRAIN I/O」の2つのコレクション。近年の気候変動やコロナ禍によるニーズの変化など、ファッション需要が大きく変わりつつある中で、科学や技術を応用しつつもデザインと実用性を兼ね備えた「テックウェア」が今後の成長市場と見込み、新コレクションでのシェア拡大を図る。
デザントジャパン代表取締役社長の小川典利大氏は「我々の軸となっているのはアスリートのパフォーマンス。アスリートから意見をもらいながら開発してきた自負がある。体の動きに対して無理のないスポーツウェアの技術を一般にも活用してきたい」とブランド誕生への意気込みを話した。
○360度シーンレステックウェアとして2つのコレクションを展開
ALLTERRAINはもともと、すべてを意味する「ALL」、地形という意味の「TERRAIN」を合わせた造語で、「シーンレス、エイジレス、タイムレスな商品。
着用シーン、年齢などを一切関係なく、本質を理解していただける方に商品提供してきた」と、同社マーケティング部門の部門長代行、大辻俊作氏は10年以上におよぶブランドの歩みをふりかえる。その上で、テックウェアに着目して展開する2つのコレクションの解説を行った。
ALLTERRAIN 81では、"前地形対応"の本格体現を掲げ、日常と非日常を両立させるアウトドアスポーツウェアを展開。普段着にアウトドアのファッションやスタイルを導入することは定着し、昨今は機能性と快適性を追求しつつ、日常にも溶け込むウェアが求められている。
そこで、同社の持つ「スキーウェアで培われた」体になじむパターンメイキングにより、自然なポージングを実現しながらも、そのこだわりを意識させない構造美となるようにデザイン。また、「GORE-TEX」など高機能素材を適材適所で使い分けており、耐水や防湿、軽量などの機能性とのバランスをみながら設計されている。
「GORE-TEX JACKET BP」(3万9,600円)は、アウトドアシーンにも使えるゴアテックス防水ジャケットで、身頃と両腕には軽量生地を用いて動きやすさを担保。バッグなどの摩擦が想定される肩部には耐久性のある生地を採用している。ジッパーの引手は滑りにくいようにデザインされている。
「カーゴパンツ」(1万7,600円)は、急な雨にも対応する撥水性能があり、歩く動作でストレスを感じにくいよう独自のパターンデザインで設計。縦方向のファスナーポケットは椅子に座った状態でも使いやすく、ウエストはバックルテープで調整できるようになっている。
「ALLTERRAIN I/O」は生活の中のオンとオフを横断し、あらゆる日常シーンで着まわすことができるデイリーユースウェア。オフィスや家での時間、休日の公園や自転車移動など365日のあらゆるシーンにフィットし、着回しが可能なデザインが特長だ。
歩く、座る、しゃがむといった日常の動作に合わせたパターンメイキングとなっており、上下1セット持っていればあらゆるシーンに対応できる"アーバンユニフォーム"をコンセプトに、普遍的でミニマルなデザインに仕上げられている。
また、ストレッチ性やイージーケア性、吸汗、UV遮蔽といったスポーツウェアでは当然に求められる快適性を都市生活においてもサポートしている。
「TECH TAILORED JACKET」では、簡単に留められるスナップボタンを採用。ポケットもジッパー仕上げになっており、入れたものが落下しないよう工夫されている。また上着はストリートスタイルの「TECH COACH JACKET」、フライトスタイルの「TECH MA-1 JACKET」と、シーンに合わせたセレクトができるようになっている(価格はすべて2万9,700円)。
また、パンツも「TECH SLIM PANTS」「TECH REGULAR PANTS」「TECH WIDE PANTS」(価格はすべて1万9,800円)と3つのスタイルを展開。
ポケットの中にさらにもう一つポケットを用意しており、スマホを入れて動いてもポケットの中で遊んでしまうことがないので、気にせずに歩いたり走ったりすることができる。またセットアップとして上着と組み合わせて、いろいろなシーンに対応できるようになっているという。
グローバルマーケティング課課長の山内洋佑氏は「TECH TAILORED JACKETでは、アーム部分が歩くときにシャカシャカと音がしないようなパターン処理しています。パターンに関しては、デザントがこだわる部分の1つです」とし、パターン技術に力を入れる同社の姿勢が、さまざまなところに活用されていると話した。
紹介した商品は、公式通販、直営店、セレクトショップなどで順次発売を開始している。
宮崎新之 宮崎 新之（みやざき よしゆき） 大学卒業後に勤めていた某職から転職し、編集プロダクションへ。ライブや演劇などを中心としたフリーのチケット情報誌の編集者となる。その後、編集プロダクションを辞めて大手出版社の隔週情報誌編集部に所属、映画ページを担当。2010年よりフリーランスに。映画をメインにエンタメ系の編集ライターとして、インタビューや作品レビューなどで活動中。 著者webサイト ◆これまでの仕事歴 LAWSONTICKET with Loppi（ローソンチケット） / TOKYO★1週間、KANSAI★1週間（講談社） / ケーブルテレビマガジン（JCN） / web★1週間（講談社） / マイナビニュース（マイナビ） / SPA！（扶桑社） / TVぴあ（ウィルメディア） など この著者の記事一覧はこちら
スキーウェアやゴルフウェアなど、スポーツウェアを展開するブランド「デザント」。そのハイスペックプレミアムカテゴリー「DECENTE ALLTERRAIN」は高機能ダウンジャケット「水沢ダウン」の開発をきっかけに2012年に誕生した。
長年にわたるスポーツウェア開発で培ったパターンや縫製技術を活用し、最小の設計で最大の効果を生み出すことを目的に、年齢やシーン、流行に左右されないアイテムを展開している。
今回新たに加わったのは「DECENTE ALLTERRAIN 81」「DECENTE ALLTERRAIN I/O」の2つのコレクション。近年の気候変動やコロナ禍によるニーズの変化など、ファッション需要が大きく変わりつつある中で、科学や技術を応用しつつもデザインと実用性を兼ね備えた「テックウェア」が今後の成長市場と見込み、新コレクションでのシェア拡大を図る。
デザントジャパン代表取締役社長の小川典利大氏は「我々の軸となっているのはアスリートのパフォーマンス。アスリートから意見をもらいながら開発してきた自負がある。体の動きに対して無理のないスポーツウェアの技術を一般にも活用してきたい」とブランド誕生への意気込みを話した。
○360度シーンレステックウェアとして2つのコレクションを展開
ALLTERRAINはもともと、すべてを意味する「ALL」、地形という意味の「TERRAIN」を合わせた造語で、「シーンレス、エイジレス、タイムレスな商品。
着用シーン、年齢などを一切関係なく、本質を理解していただける方に商品提供してきた」と、同社マーケティング部門の部門長代行、大辻俊作氏は10年以上におよぶブランドの歩みをふりかえる。その上で、テックウェアに着目して展開する2つのコレクションの解説を行った。
ALLTERRAIN 81では、"前地形対応"の本格体現を掲げ、日常と非日常を両立させるアウトドアスポーツウェアを展開。普段着にアウトドアのファッションやスタイルを導入することは定着し、昨今は機能性と快適性を追求しつつ、日常にも溶け込むウェアが求められている。
そこで、同社の持つ「スキーウェアで培われた」体になじむパターンメイキングにより、自然なポージングを実現しながらも、そのこだわりを意識させない構造美となるようにデザイン。また、「GORE-TEX」など高機能素材を適材適所で使い分けており、耐水や防湿、軽量などの機能性とのバランスをみながら設計されている。
「GORE-TEX JACKET BP」(3万9,600円)は、アウトドアシーンにも使えるゴアテックス防水ジャケットで、身頃と両腕には軽量生地を用いて動きやすさを担保。バッグなどの摩擦が想定される肩部には耐久性のある生地を採用している。ジッパーの引手は滑りにくいようにデザインされている。
「カーゴパンツ」(1万7,600円)は、急な雨にも対応する撥水性能があり、歩く動作でストレスを感じにくいよう独自のパターンデザインで設計。縦方向のファスナーポケットは椅子に座った状態でも使いやすく、ウエストはバックルテープで調整できるようになっている。
「ALLTERRAIN I/O」は生活の中のオンとオフを横断し、あらゆる日常シーンで着まわすことができるデイリーユースウェア。オフィスや家での時間、休日の公園や自転車移動など365日のあらゆるシーンにフィットし、着回しが可能なデザインが特長だ。
歩く、座る、しゃがむといった日常の動作に合わせたパターンメイキングとなっており、上下1セット持っていればあらゆるシーンに対応できる"アーバンユニフォーム"をコンセプトに、普遍的でミニマルなデザインに仕上げられている。
また、ストレッチ性やイージーケア性、吸汗、UV遮蔽といったスポーツウェアでは当然に求められる快適性を都市生活においてもサポートしている。
「TECH TAILORED JACKET」では、簡単に留められるスナップボタンを採用。ポケットもジッパー仕上げになっており、入れたものが落下しないよう工夫されている。また上着はストリートスタイルの「TECH COACH JACKET」、フライトスタイルの「TECH MA-1 JACKET」と、シーンに合わせたセレクトができるようになっている(価格はすべて2万9,700円)。
また、パンツも「TECH SLIM PANTS」「TECH REGULAR PANTS」「TECH WIDE PANTS」(価格はすべて1万9,800円)と3つのスタイルを展開。
ポケットの中にさらにもう一つポケットを用意しており、スマホを入れて動いてもポケットの中で遊んでしまうことがないので、気にせずに歩いたり走ったりすることができる。またセットアップとして上着と組み合わせて、いろいろなシーンに対応できるようになっているという。
グローバルマーケティング課課長の山内洋佑氏は「TECH TAILORED JACKETでは、アーム部分が歩くときにシャカシャカと音がしないようなパターン処理しています。パターンに関しては、デザントがこだわる部分の1つです」とし、パターン技術に力を入れる同社の姿勢が、さまざまなところに活用されていると話した。
紹介した商品は、公式通販、直営店、セレクトショップなどで順次発売を開始している。
宮崎新之 宮崎 新之（みやざき よしゆき） 大学卒業後に勤めていた某職から転職し、編集プロダクションへ。ライブや演劇などを中心としたフリーのチケット情報誌の編集者となる。その後、編集プロダクションを辞めて大手出版社の隔週情報誌編集部に所属、映画ページを担当。2010年よりフリーランスに。映画をメインにエンタメ系の編集ライターとして、インタビューや作品レビューなどで活動中。 著者webサイト ◆これまでの仕事歴 LAWSONTICKET with Loppi（ローソンチケット） / TOKYO★1週間、KANSAI★1週間（講談社） / ケーブルテレビマガジン（JCN） / web★1週間（講談社） / マイナビニュース（マイナビ） / SPA！（扶桑社） / TVぴあ（ウィルメディア） など この著者の記事一覧はこちら
