寒い季節は朝の目覚めも悪くなりがち。起き上がれたとしてもなかなかお仕事モードに切り替えられない日も多いですよね。今回は、第4回で紹介した気功「甩手(スワイショウ)」の応用編!鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長の瀬尾港二先生が今回も気功をレクチャーしてくれます。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野さんです!目次目覚めが悪い朝にぴったり!腕の経絡を伸ばす気功連載第4回で紹介した、目覚めの悪い朝におすすめの「甩手(スワイショウ)」。身体を大きく動かして体内の悪い気を外に出していく気功でした。今回は、そんなスワイショウに手の動きを加えた応用編。動作を行う際に伸ばす指を意識することで、身体のエネルギーである気の通り道「経絡(けいらく)」も伸ばしていきます。ここではまず、上肢に対応している経絡を簡単にご紹介します。指経脈の名前臓効果親指肺経(はいけい)肺呼吸をスムーズにして活力を与えるひとさし指大腸経(だいちょうけい)大腸排泄を促して気の停滞をなくす中指心包経(しんぽうけい)心包メンタルの機能を整える薬指三焦経(さんしょうけい)三焦毛細血管など抹消の循環を促し、体液を移動させる小指心経(しんけい)心血流をよくする小指小腸経(しょうちょうけい)小腸栄養を血液に変える上肢を流れる経絡は、体内や気の循環に大きく関わっています。これらを動かすことで刺激を与える「縦に動かすス ワイショウ」を 3 種類ご紹介。ぜひ朝のルーティーンに取り入れてみてください。肺経、大腸経を刺激する「縦に動かすスワイショウ 応用編1」■縦に動かすスワイショウ 応用編1(1)足を肩幅に開く(基本姿勢・肩幅の取り方参照)。(2)
・腕を後方に伸ばし、そこから腕を高く振り上げ、胸を開く。
・腕を上げたら、手のひらを外側に見せるイメージで軽くひねりを加える。
・このとき親指を外側(後ろ側)にひねるように。(3)
・自然な呼吸をしながら、腕を振り下ろす。
・下ろしながら手のひらを返し、腕を内側にねじり、ひとさし指を後ろに伸ばすイメージで体の後ろ側で手のひらが上に向くようにして伸ばす。心経、小腸経を刺激する「縦に動かすスワイショウ 応用編2」■縦に動かすスワイショウ 応用編2(1)足を肩幅に開く(基本姿勢・肩幅の取り方参照)。(2)
・腕を振り上げるときに、腕の外側と手の甲が体の内側に向くようにひねって伸ばす。
・このときに小指を伸ばすイメージで行う。(3)下ろすときには、腕の内側と手のひらを外側に向けるようにして腕を伸ばす。※こちらでは手の動作を詳しく紹介しています。全体的な動きは、縦に動かすスワイショウを参考にしてください心包経、三焦経を刺激する「縦に動かすスワイショウ 応用編3」■縦に動かすスワイショウ 応用編3(1)足を肩幅に開く(基本姿勢・肩幅の取り方参照)。(2)
・腕を前方に振り上げるときに真っ直ぐ前に出し、さらに手首から先をグッと起こす。
・このときに中指を上に伸ばすイメージで行う。(3)
・後ろに腕を振りながら反対に手首を曲げる。
・このときは薬指を伸ばすように意識する。※こちらでは手の動作を詳しく紹介しています。全体的な動きは、縦に動かすスワイショウを参考にしてください基本のスワイショウはもちろん、経絡を意識した応用編も挑戦してみてください。