美しい色彩、味わい深い濃淡のグラデーション、個性豊かな名前やボトルデザイン……。一度知り始めたらどんどんハマってしまう“インク沼”。近年の万年筆ブームにより、魅力的なインクは益々増えています。ボトルが並んでいるところを見るだけで心が躍るという人も多いのでは?そんなインクの見本帳となる連載をスタート。2022年11月は文字にもイラストにも幅広く使えるグリーン系カラーのインクをご紹介します。今回紹介するグリーン系のインクは……
TAG STATIONERY「京の音」緑釉色
DE ATRAMENTIS by Jansen「テーマインク」ショパン
寺西化学工業「ギター 大正浪漫 ハイカラインキ」レディエメラルド目次TAG STATIONERY「京の音」について
日本伝統の和色をモダンに再現した染色インク京都の文具メーカー「TAG STATIONERY」から発売されている「京の音」。こちらは、平安時代から使われている日本伝統の和色を現代の技法と解釈で再現したインクシリーズです。TAG STATIONERYと染織の専門家からなる「京都草木染研究所」が独自で開発した染料インクで、現在は14色を展開中。「秘色(ひそく)」や「青鈍(あおにび)」、「桜鼠(さくらねずみ)」など、和色の名前にときめく人も多いのでは?インクは、染料の特徴でもある滲みを利用し、濃淡のグラデーションが特徴に。水に溶ける染料インクのため、インクで書いた後に水筆でぼかしたり色を薄く伸ばしたりと、さまざまな使い方ができ、書く表現の可能性を広げてくれます。カラーごとに異なるデザインのパッケージも魅力的!グリーン系のインク「緑釉色」の魅力
貴族たちが愛用していた釉薬“緑釉”がテーマに今回ピックアップした「緑釉色(りょくゆういろ)」のテーマになっている「緑釉」は、焼き物に色付けをする釉薬の中でも最も古いものとされているひとつ。日本では平安時代から生産され、貴族たちを中心に愛用されていたものだそう。緑釉色の色見本鉛に銅の化合物を加えることで緑色に発色したというイメージから、メタリックな青緑色の仕上がりに。書き味はとても滑らかでさりげない濃淡を楽しめます。緑釉色の試し書き乾くと深い緑の中に細かなラメが光り、控えめながらも上品な美しさ。贈り物に添えるメッセージカードなど、特別な言葉を綴るときに使いたいインクです。画用紙ルーズリーフ用紙(ツルツルの紙)企画開発部の森内さん「焼き物の釉薬をモチーフにしたインクです。さりげないラメが使いやすい奥ゆかしさが特徴です。ガラスペンやつけペン等でお楽しみください」※インクの色に関して、モニターなど使用されている環境によって色の見え方に違いがある可能性がございます。その点ご了承くださいませインク DATA商品名TAG STATIONERY「京の音」緑釉色(40ml)価格2,200円(税込)問い合わせinfo@tagstationery.jp公式サイトhttps://store.tagstationery.jp/collections/kyonooto通販サイトhttps://store.tagstationery.jp/collections/glitter-ink/products/kyonooto_ryokuyuuiroそのほかのグリーン系インク
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