本、ポスター、パッケージ、映像作品、Webなど、魅力的な最新のデザインを毎週ダイジェストでお届け。今回は、を紹介します。目次メインビジュアル
『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』●Art Director:千原徹也(れもんらいふ)
●Designer:佐藤百実(れもんらいふ)
●Photographer:今城純
2022
テレビ東京テレビ東京で、今秋からスタートしたドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』。失敗で窮地に立たされた深川麻衣扮する若手アナウンサーを、美容のカリスマ社長が救うサクセスストーリーだ。メインビジュアルは、アートディレクション、デザインともにれもんらいふ、写真を今城純が手がけている。鏡に映る主人公、散りばめられたコスメなど、全体的にフェミニンな印象でありつつ、さまざまなフォントを使用したロゴによって、ドラマの世界観を一層引き立てるアートワークに。デザインコンセプトドラマ内に登場する美容グッズやコスメが散りばめられ、主演の深川麻衣さんがピンクのドレス姿で鏡に大きく映る可愛らしい世界観のビジュアル。ロゴは様々なフォントが組み合わされることで、コスメ・美容・恋愛・コメディ…etc ドラマの内容に盛り込まれる様々な要素を表現しており、ビジュアル・コスメ含めドラマの内容とリンクされている。商品パッケージ
クレ・ド・ポー ボーテ『2022年ホリデーコレクション』●Artist:Elie Top
2022
クレ・ド・ポー ボーテブランド誕生40周年を迎えたクレ・ド・ポー ボーテの『2022年ホリデーコレクション』。「Radiant Sky Collection」をテーマに、リップやアイシャドウなど全12品を展開する。パッケージは、ジュエリーデザイナーのエリートップとの共同開発によるもの。夜空に浮かぶ星の「生命の輝き」に着想を得ており、宇宙神話の星座がモチーフに。美しく繊細な描写が目を引く、ラグジュアリーで神秘的なアイテムだ。書籍カバー
『ある大学教員の日常と非日常――障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』●Designer:川名潤
●Artist:榎本マリコ
2022
晶文社京都府立大学准教授の横道誠による新著『ある大学教員の日常と非日常――障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』。発達障害のある著者が、コロナ禍を生き、戦争を身近で感じた日々を綴った“迷宮めぐり”の記録だ。装画にはアーティスト榎本マリコの作品が使用されており、無数の木々が顔を覆う少女の人物画からは不穏さや、静けさ、恐怖といったものを感じさせる。デザインは川名潤によるもの。