軽自動車を「白ナンバー」にしたい! 変えられる方法ある? 「申し込み殺到」なナンバープレートとは

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現在、軽自動車を白ナンバーに変えられる?

 ナンバープレートの色には白、緑、黒などいくつか種類がありますが、軽乗用車は黄色と決まっています。
 
 一方で、過去に交付された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」などは、軽自動車に白ナンバーが装着できることから人気を集めました。
 
 では現在、軽自動車の黄色ナンバーを白ナンバーに変える方法はあるのでしょうか。

軽自動車を「白ナンバー」にする方法はある?(画像はイメージ)

 軽自動車のナンバープレートは、自家用では黄色地に黒文字と決まっており、基本的にプレートの色を変えることはできません。

【画像】軽にも「白ナンバー」装着可能!? 全国のご当地ナンバーが個性的で楽しい!(38枚)

 一方で、期間限定で特別仕様のナンバーが導入されるケースがあります。

 例えば2017年10月から2021年9月末までの限定で、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催を記念した特別仕様のナンバープレート(以下:オリパラナンバー)が交付されていました。

 なかでも、ナンバー右側上部に東京2020大会のエンブレムである「組市松紋」が入ったデザインのものは、軽自動車の黄色地ではなく白地となり、地名や分類番号などの文字も登録車と同様の深緑色となっており、ほとんど登録車と同様の見た目となっていました。

 これにより、軽自動車の黄色ナンバーに違和感を覚える軽自動車オーナーから「軽自動車でも白ナンバーが装着できる」と支持を集めていました。

 国土交通省によると、交付開始の2017年10月10日から2021年11月30日の間(約4年)で約524万枚を交付したといい、その人気ぶりがうかがえます。

 ほかにも、2017年4月から2020年1月まで、全国の地域でラグビーワールドカップ2019年大会が日本で開催されるのを記念し、大会開催の機運を盛り上げるために「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート(以下:ラグビーナンバー)」が交付されていました。

 ナンバーは白地に緑文字で、左と右上部に大会ロゴがデザインされ、こちらも登録車と軽自動車で共通したデザインとなっていました。

 では現在、軽自動車を白ナンバーにする方法はあるのでしょうか。

 残念ながら、オリパラナンバーのように登録車と軽自動車がまったく同じデザインのナンバーの交付はありません。

 一方で、通常の黄色地のナンバーから変更する方法として、「全国版図柄入りナンバープレート」の取得が可能となっています。

 全国版図柄入りナンバープレートは「日本全体で立ち上がろう」という思いが込められ、自家用、事業用登録車と、自家用軽自動車を対象に、2022年4月18日から交付が開始されました。

 交付料金のみで入手できるモノトーン版と、「日本を元気にする取り組み」に対する寄付金(1000円以上)で選択可能なフルカラー版が用意されています。

 ナンバーのデザインは全国で共通となっており、白地をベースに全国47都道府県の花をモチーフにしたイラストが描かれています。

 ただし区分の差別化として、一般的な登録車は枠なし、軽自動車は黄色の枠取り、事業用登録車緑色の枠取りが施されています。

 このほか、地域限定の「図柄入りご当地ナンバー」もあります。

 例えば、さくらんぼがデザインされた山形ナンバーや、「くまモン」がデザインされた熊本ナンバーなど、地域ごとにさまざまな図柄があり、そのナンバーの交付対象エリアを使用の本拠地として申請していれば取得が可能です。

 さらに、2022年10月24日からは「大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート」の交付が開始されました。

 このナンバープレートは、大阪・関西万博の開催機運の醸成を図ることを目的に、2022年10月から2025年12月までの約3年間の期間限定で交付されるものです。

 デザインは、万博公式キャラクターである「ミャクミャク」のロゴとモチーフが描かれており、大阪や関西エリアに限らず、希望すれば全国どの地域でも取得することが可能となっています。

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 現在は軽自動車で白ナンバーを取得することはできませんが、通常の黄色ナンバー以外のデザインを選ぶことができます。

 すでに全国版の図柄入りナンバープレートは、多くのユーザーから支持を集めているといい、国土交通省によると交付開始された2か月が経過した2022年6月末時点で、普通車約7000件なのに対し、軽自動車は約6万件もの申し込みがあったといいます。

 軽自動車ユーザーのなかで、ナンバープレートのデザインを変えたいという人は、全国版の図柄入りナンバープレートなど、さまざまな特別仕様ナンバーを検討してみても良いかもしれません。