トヨタ自動車と Google Cloud は10月11日(米国時間)、トヨタのLEXUSの次世代オーディオ マルチメディア システムと Google CloudのAIベースの音声サービスを連携させるパートナーシップの拡大を発表した。

両者のパートナーシップの成果は、2023年モデルのトヨタ カローラ シリーズ、タンドラ、セコイア、LEXUS NX、LEXUS RX、および EV モデルの LEXUS RZなどにおける、最新世代のトヨタ オーディオ マルチメディアおよびLEXUS インタフェース インフォテインメント システムで体験できるという。

LEXUS インタフェース ボイス アシスタントの画面

トヨタの最新世代のAutomotive Grade Linux(AGL)ベースのオーディオ マルチメディアおよびLEXUSインタフェース インフォテインメント システムを搭載した車両は、すでに Google Cloud の Speech-to-Text サービスを活用して、車載クエリの自動音声認識を実行している。

Google Cloudのテクノロジーを活用するトヨタの音声アシスタントは、2018年にToyota Motor North America Connected Technologies と Toyota Connected組織によって共同開発された。

両社はパートナーシップの強化により、インターネット接続の有無にかかわらず、今後提供されるトヨタおよびLEXUS車に、クラウド上で利用できるAIベースの音声認識・合成機能を組み込みデバイスに搭載可能な Google CloudのAI製品「Speech On-Device」を追加して、将来のイノベーションを促進することを目指す。

車載型Speech On-Device は、トヨタのネイティブ プラットフォーム上で開発中の次世代マルチメディア システムにおいて、次世代のトヨタ音声アシスタント システムのコンポーネントとして使われる。これらのテクノロジーを組み合わせることで、インターネット接続を必要とせずに、車両のマルチメディア システム プロセッサが音声リクエストを直接処理し、一部の車両で音声クエリを実行できるようになる。