中川翼さん

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 俳優の中川翼さんが出演する、松坂桃李さんと清野菜名さんダブル主演の実写映画「耳をすませば」(平川雄一朗監督)が10月14日に公開されます。中川さんは、同作で主人公の一人・天沢聖司の中学時代を演じます。

 「耳をすませば」は、少女漫画誌「りぼん」で連載された恋愛漫画。中学生の月島雫とバイオリン職人を目指す聖司とのラブストーリーです。スタジオジブリが、長編アニメ映画化もしました。

 実写映画は、中学生時代のの10年後も描かれます。ストーリーは、出版社で働く雫(清野さん)が、仕事のミスをきっかけに、イタリアでチェロを学ぶ聖司(松阪さん)に会いに行くという展開です。

 中川さんといえば、 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条政範も演じ、「りりしい」「きれい」という反響の声が上がったのも、記憶に新しいところ。そんな、中川さんに、大河ドラマで学んだことや、「耳をすませば」の聖司の役作りや松坂さんの印象などについて聞きました。

天沢聖司の「ツンデレ」部分に共感

Q.「鎌倉殿の13人」に出演していかがでしたか。

中川さん(以下敬称略)「周りの友達に事前に出演することを伝えていなかったので、びっくりされました。『りりしい』『きれい』と言ってもらえて、うれしかったです。大河の世界観に溶け込めた気がして、自信を持っています」

Q.大河ドラマの撮影で学んだことはありますか。

中川「父・北条時政役の坂東彌十郎さんから『さやを持ったら攻撃するという意味だよ』と言われ、刀の持ち方や所作を教えてもらいました」

Q.「耳をすませば」で演じた聖司に共感できるところはありますか。

中川「好きな子の前で強がって、気持ちと裏腹なことをしてしまうツンデレなところです。努力を見せたくないところも似ているなと思いました」

Q.聖司を演じていかがでしたか。

中川「聖司はSっ気があるなと思いました。自分が王子様だと思っているような振る舞いは、自分にはできません(笑)」

Q.役作りでしたことを教えてください。

中川「ドラマ『花より男子』の松本潤さんの演技や木村拓哉さんのたたずまいを研究するように平川監督から言われ、研究していました」

Q.10年後の聖司を演じた松坂さんの印象を教えてください。

中川「とにかく優しかったです。撮影の合間に『清野さんがゲームうまいから、後でやろうよ』と誘っていただきました。話しかけてくださって、うれしかったです。チェロをアドリブで弾くシーンはかっこよすぎて、ずるいと思いました(笑)」

Q.俳優として憧れの先輩でしょうか。

中川「松坂さんのように、後輩から憧れられる俳優になりたいです。堂々とした雰囲気で、大人の余裕があり、かっこよかったです」

Q.最後に、映画の注目ポイントを。

中川「中学生でしか味わえない甘酸っぱい恋は、大人になるとどう変化するのか……映画館で確かめていただけたらうれしいです」

スタイリスト:小林美月
ヘアメーク:Emiy(エミー)