Oracleは10月10日(現地時間)、仮想化プラットフォーム「VirtualBox」の最新版となる「VirtualBox 7.0」をリリースした。前メジャーバージョンであるVirtualBox 6.0が2018年にリリースされて以来、約4年ぶりのメジャーアップデートとなる。バージョン7.0では、仮想マシンの完全な暗号化のサポートや、Direct3D 11ベースの新しい3Dスタックのサポートなど、多くの新機能が追加されている。

VirtualBox 7.0における新機能および変更内容については、次のリリースノートにまとめられている。

Changelog-7.0 - Oracle VM VirtualBox

仮想マシンの暗号化はこれまでもサポートされていたものの、バージョン7.0では構成ログや保存されたステータスなども含めて暗号化できるようになった。ただし、この機能は現時点ではCLI(コマンドラインインタフェース)で暗号化する場合のみサポートされている。

新しい3DスタックはDirect3D 11ベースで構成されているが、特にWindows以外のホストではDXVKが使用される。DXVKはオープンソースのWindowsアプリケーション実行レイヤーであるWineを使って3Dアプリケーションを実行できる、VulkanベースのDirect3D互換レイヤーである。すなわち、Windows以外のホストでVirtualBox 7.0を使用した場合、Direct3Dスタックは最終的にVulkan上で実行されることになる。

VirtualVox 7.0は、公式サイトの次のダウンロードページよりWindows版、macOS版、Linux版、およびSolaris版を入手することができる。

Downloads - Oracle VM VirtualBox

VirtualVox 7.0における新機能および変更点