今週の秋葉原情報 - 新世代CPU「Ryzen 7000」シリーズが発売に、Socket AM5のマザーも多数登場!
●Zen 4新RyzenとIntel GPU搭載グラボ、大注目2製品でにぎわう
○Zen 4になった新世代Ryzenがデビュー!
AMDから、新世代CPU「Ryzen 7000」シリーズが登場した。最新の「Zen 4」アーキテクチャを初めて採用したCPUで、従来の「Zen 3」に比べると、2桁のIPC向上を実現したという。まずは、16コア/32スレッドの最上位モデル「Ryzen 9 7950X」など4製品が発売されており、主な仕様や価格は以下の通りだ。
AMDの「Ryzen 7000」シリーズ。4モデルともCPUクーラーは付属しない
ヒートスプレッダの形状は特徴的。従来はシンプルだったが、複雑な形に
AMDは初代Ryzenが発売された2017年3月以降、5年にわたって「Socket AM4」を使い続けてきたが、Ryzen 7000シリーズではついに新型の「Socket AM5」へ移行。大きく変わったのは、Intel製CPUではすでに導入されているLGA型になったことだ。従来、ピンはCPU側にあったが、Socket AM5ではマザーボード側に付く形となる。
これにより、AMD名物のスッポン現象(CPUクーラーに張り付いてCPUが一緒に抜けてしまう問題)の心配は無くなったものの、今度はIntelユーザーにはお馴染み(?)のピン折れ問題の恐れがある。基本的に保証外の対応となってしまうので、CPUをソケットにセットするときは、ピンを破損しないよう、慎重に作業しよう。
気になるのはCPUクーラーの互換性だが、これは従来のものが使えるとのこと。ただし、バックプレートを交換するタイプの製品は使えないので、その点は注意して欲しい。従来の最上位モデル「Ryzen 9 5950X」のTDPが105Wだったのに対し、新型Ryzen 9は170Wにまで増えているので、CPUクーラーの冷却性能には気をつけたい。
消費電力は増えてしまうものの、その代わり、性能の向上はかなり期待できそうだ。いつものように、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、詳しくはそちらを参照して欲しい。多くのテストで、Intelの「Core i9-12900K」を上回る性能を叩きだしているのは注目だ。
・Ryzen 7000 Seriesを試す(速報版) - Ryzen 9 7950Xは史上最速なるか、Zen 4世代の実性能テスト
https://news.mynavi.jp/article/20220926-2463412/
なおAMDは新型Ryzenの発売に合わせ、「レビューキャンペーン2022」を開始している。対象製品のレビューをYouTubeや価格.comなどのサイトに投稿すると、先着500名に「オリジナル キャンバストート」をプレゼントするというもの。期間は12月4日まで。応募方法など詳細については、公式サイトを確認して欲しい。
・AMDレビューキャンペーン2022
https://amd-heroes.jp/sp/review_2022Q4/
新旧Ryzenのほか、グラフィックスカードも対象となる。先着なので急ごう
○各社がX670Eのハイエンドマザーを投入
Ryzen 7000シリーズに対応するマザーボードとしては、「X670E」「X670」チップセットを搭載するモデルが各社より発売されている。どちらも最大44レーンが使用可能で、メモリはDDR5、M.2はPCI Express 5.0をサポート。ほぼ同じ仕様だが、X670Eのみ、PCI Express 5.0のグラフィックスが利用できるという違いがある。
今回、発売が確認できたのは、以下の各モデル。X670Eは基本的にハイエンド向けのため、10万円超えのモデルが多いが、一部5万円台で買えるものもあり、幅広い選択肢が用意されている印象だ。
ASUSは、バラエティ豊かなラインナップを揃えた。最上位モデルとして、「AniMe Matrix LED」を搭載する「ROG Crosshair X670E Extreme」が登場したほか、X670Eとしては珍しいmicroATXモデルの「ROG Crosshair X670E Gene」も用意。「TUF Gaming X670E-Plus」は価格が安く、コスパを重視する向きには良いだろう。
ASUSの「ROG Crosshair X670E Extreme」。大きなLEDマトリクスが目を引く
こちらは「ROG Crosshair X670E Gene」。M.2ライザーカードが付属する
ASRockの「X670E Taichi Carrara」は、大理石のようなデザインのカバーで覆われた高級感あふれる最上位モデル。24+2+1フェーズの強力な電源を備えるほか、同デザインの12cmファンや、ファン付きのM.2クーラーなど、付属品も豪華だ。定番モデル「X670E Steel Legend」はコスパのバランスが良く、人気が出そうだ。
ASRockの「X670E Taichi Carrara」。大理石のデザインが非常にユニークだ
こちらは「X670E Steel Legend」。お馴染みのニチコン製12Kコンデンサを搭載
○Intel GPU搭載グラボが24年ぶりに発売
Intel製のGPU「Arc A380」を搭載するグラフィックスカードが初登場。これはASRockの「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」で、シングルファン/2スロット厚のクーラーを搭載するモデルだ。Intel製GPUを搭載する一般向けグラフィックスカードとしては、じつに24年ぶりの発売になるという。価格は29,500円前後。
ASRockの「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」。カード長は190mmだ
出力端子は、DisplayPort×3とHDMI。DisplayPortは2.0で、8K出力に対応する
性能はGeForce GTX 1650クラスとのことで、あまり強力に推す理由はないのだが、Intelは今後、上位モデル「A770」「A750」の投入も予定しており、"本命"はこちらと言えるだろう。GPU分野は長らくNVIDIAとAMDの2強時代が続いていたが、Intelがこれに割って入ることができるのか、注目である。
・「Intel Arc A770 / A750」開封の儀! 工具セットと派手な電飾がついてきた
https://news.mynavi.jp/article/20220930-2467583/
●派手に光るけど安価なPCケースと、変わった光るメッセージボード
○ARGBファン×4個でも安いミドルタワー
darkFlashの「DK352」は、ARGBファンを4個も標準搭載しながら、非常に安価なミドルタワーケース。トリプルファンのフロントにはメッシュパネルを採用し、優れたエアフローを実現しており、コスパの良いシステムを構築できるだろう。カラーはブラックとホワイトの2色で、ツクモでの価格は7,678円。
darkFlashの「DK352」(システムの実装例)。強化ガラスも採用している
ファンはトップ側にも追加できる。フロントは14cmファン×2にも換装可能
○まるで無刻印のような前面印字キーボード
FILCOの「Majestouch 3 Black/Ninja」は、全ての印字をキーの前面に施したメカニカルキーボード。印字に指が接触しないため、摩擦による薄れや剥離の問題が起きないという特徴がある。ほかの仕様については、通常のMajestouch 3と同等。日本語(Black)/英語(Ninja)、スイッチ、サイズのバリエーションがあり、価格は17,500円〜20,000円前後。
FILCOの「Majestouch 3 Black/Ninja」。無刻印に見える外観も特徴的だ
印字は全てキーの前面に施されている。素材は通常モデルと同じPBTを使用
○文字がオシャレに光るメッセージボード
上海問屋にて、「光るアクリルメッセージボード」(DN-916186)が新発売。これは、アクリルボードの上に好きなメッセージやイラストを自由に書き込んで、光らせることが可能というものだ。光り方は、7色の単色モードと3パターンの動きから選択可能。ペンは3本が付属する。価格は1,480円だ。
上海問屋の「光るアクリルメッセージボード」。オシャレに文字が光る
付属のペンで何度も書き直すことができる。ボードマーカーでも代用可能
○Zen 4になった新世代Ryzenがデビュー!
AMDから、新世代CPU「Ryzen 7000」シリーズが登場した。最新の「Zen 4」アーキテクチャを初めて採用したCPUで、従来の「Zen 3」に比べると、2桁のIPC向上を実現したという。まずは、16コア/32スレッドの最上位モデル「Ryzen 9 7950X」など4製品が発売されており、主な仕様や価格は以下の通りだ。
ヒートスプレッダの形状は特徴的。従来はシンプルだったが、複雑な形に
AMDは初代Ryzenが発売された2017年3月以降、5年にわたって「Socket AM4」を使い続けてきたが、Ryzen 7000シリーズではついに新型の「Socket AM5」へ移行。大きく変わったのは、Intel製CPUではすでに導入されているLGA型になったことだ。従来、ピンはCPU側にあったが、Socket AM5ではマザーボード側に付く形となる。
これにより、AMD名物のスッポン現象(CPUクーラーに張り付いてCPUが一緒に抜けてしまう問題)の心配は無くなったものの、今度はIntelユーザーにはお馴染み(?)のピン折れ問題の恐れがある。基本的に保証外の対応となってしまうので、CPUをソケットにセットするときは、ピンを破損しないよう、慎重に作業しよう。
気になるのはCPUクーラーの互換性だが、これは従来のものが使えるとのこと。ただし、バックプレートを交換するタイプの製品は使えないので、その点は注意して欲しい。従来の最上位モデル「Ryzen 9 5950X」のTDPが105Wだったのに対し、新型Ryzen 9は170Wにまで増えているので、CPUクーラーの冷却性能には気をつけたい。
消費電力は増えてしまうものの、その代わり、性能の向上はかなり期待できそうだ。いつものように、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、詳しくはそちらを参照して欲しい。多くのテストで、Intelの「Core i9-12900K」を上回る性能を叩きだしているのは注目だ。
・Ryzen 7000 Seriesを試す(速報版) - Ryzen 9 7950Xは史上最速なるか、Zen 4世代の実性能テスト
https://news.mynavi.jp/article/20220926-2463412/
なおAMDは新型Ryzenの発売に合わせ、「レビューキャンペーン2022」を開始している。対象製品のレビューをYouTubeや価格.comなどのサイトに投稿すると、先着500名に「オリジナル キャンバストート」をプレゼントするというもの。期間は12月4日まで。応募方法など詳細については、公式サイトを確認して欲しい。
・AMDレビューキャンペーン2022
https://amd-heroes.jp/sp/review_2022Q4/
新旧Ryzenのほか、グラフィックスカードも対象となる。先着なので急ごう
○各社がX670Eのハイエンドマザーを投入
Ryzen 7000シリーズに対応するマザーボードとしては、「X670E」「X670」チップセットを搭載するモデルが各社より発売されている。どちらも最大44レーンが使用可能で、メモリはDDR5、M.2はPCI Express 5.0をサポート。ほぼ同じ仕様だが、X670Eのみ、PCI Express 5.0のグラフィックスが利用できるという違いがある。
今回、発売が確認できたのは、以下の各モデル。X670Eは基本的にハイエンド向けのため、10万円超えのモデルが多いが、一部5万円台で買えるものもあり、幅広い選択肢が用意されている印象だ。
ASUSは、バラエティ豊かなラインナップを揃えた。最上位モデルとして、「AniMe Matrix LED」を搭載する「ROG Crosshair X670E Extreme」が登場したほか、X670Eとしては珍しいmicroATXモデルの「ROG Crosshair X670E Gene」も用意。「TUF Gaming X670E-Plus」は価格が安く、コスパを重視する向きには良いだろう。
ASUSの「ROG Crosshair X670E Extreme」。大きなLEDマトリクスが目を引く
こちらは「ROG Crosshair X670E Gene」。M.2ライザーカードが付属する
ASRockの「X670E Taichi Carrara」は、大理石のようなデザインのカバーで覆われた高級感あふれる最上位モデル。24+2+1フェーズの強力な電源を備えるほか、同デザインの12cmファンや、ファン付きのM.2クーラーなど、付属品も豪華だ。定番モデル「X670E Steel Legend」はコスパのバランスが良く、人気が出そうだ。
ASRockの「X670E Taichi Carrara」。大理石のデザインが非常にユニークだ
こちらは「X670E Steel Legend」。お馴染みのニチコン製12Kコンデンサを搭載
○Intel GPU搭載グラボが24年ぶりに発売
Intel製のGPU「Arc A380」を搭載するグラフィックスカードが初登場。これはASRockの「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」で、シングルファン/2スロット厚のクーラーを搭載するモデルだ。Intel製GPUを搭載する一般向けグラフィックスカードとしては、じつに24年ぶりの発売になるという。価格は29,500円前後。
ASRockの「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」。カード長は190mmだ
出力端子は、DisplayPort×3とHDMI。DisplayPortは2.0で、8K出力に対応する
性能はGeForce GTX 1650クラスとのことで、あまり強力に推す理由はないのだが、Intelは今後、上位モデル「A770」「A750」の投入も予定しており、"本命"はこちらと言えるだろう。GPU分野は長らくNVIDIAとAMDの2強時代が続いていたが、Intelがこれに割って入ることができるのか、注目である。
・「Intel Arc A770 / A750」開封の儀! 工具セットと派手な電飾がついてきた
https://news.mynavi.jp/article/20220930-2467583/
●派手に光るけど安価なPCケースと、変わった光るメッセージボード
○ARGBファン×4個でも安いミドルタワー
darkFlashの「DK352」は、ARGBファンを4個も標準搭載しながら、非常に安価なミドルタワーケース。トリプルファンのフロントにはメッシュパネルを採用し、優れたエアフローを実現しており、コスパの良いシステムを構築できるだろう。カラーはブラックとホワイトの2色で、ツクモでの価格は7,678円。
darkFlashの「DK352」(システムの実装例)。強化ガラスも採用している
ファンはトップ側にも追加できる。フロントは14cmファン×2にも換装可能
○まるで無刻印のような前面印字キーボード
FILCOの「Majestouch 3 Black/Ninja」は、全ての印字をキーの前面に施したメカニカルキーボード。印字に指が接触しないため、摩擦による薄れや剥離の問題が起きないという特徴がある。ほかの仕様については、通常のMajestouch 3と同等。日本語(Black)/英語(Ninja)、スイッチ、サイズのバリエーションがあり、価格は17,500円〜20,000円前後。
FILCOの「Majestouch 3 Black/Ninja」。無刻印に見える外観も特徴的だ
印字は全てキーの前面に施されている。素材は通常モデルと同じPBTを使用
○文字がオシャレに光るメッセージボード
上海問屋にて、「光るアクリルメッセージボード」(DN-916186)が新発売。これは、アクリルボードの上に好きなメッセージやイラストを自由に書き込んで、光らせることが可能というものだ。光り方は、7色の単色モードと3パターンの動きから選択可能。ペンは3本が付属する。価格は1,480円だ。
上海問屋の「光るアクリルメッセージボード」。オシャレに文字が光る
付属のペンで何度も書き直すことができる。ボードマーカーでも代用可能