コリアスプリントのゴール前(撮影:浅野靖典)

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 9月4日(日)に韓国・ソウル競馬場にて第5回コリア・レーシングカーニバルが行われ、日本からはコリアスプリント(国際G3・ダート1200m)にラプタス(セン6・松永昌博厩舎)、コリアカップ(国際G3・ダート1800m)にセキフウ(牡3・武幸四郎厩舎)が出走。ラプタスは半馬身差2着、セキフウは勝ち馬から2馬身差の3着だった。

 ラプタスは単勝2.3倍の1番人気。幸英明騎手が騎乗して好スタートから先頭に立って粘り込みを図ったが、好位から伸びてきたムン・セヨン騎手騎乗の3番人気オマオマに敗れた。

 勝ったオマオマは父アルゴリズムのアメリカ産馬(牡5)。これまで1200mの重賞で2勝を挙げており、今回は2か月半ぶりの実戦だった。

 続くコリアカップに出走したセキフウも単勝1番人気で2.1倍。互角のスタートから、逃げたラオンザファイターの直後につけて抜け出しを図ったが、逆に3コーナーで前との差が開く形。最後は後方からまくり切ったウィナーズマン(ソ・スンウン騎手)が1馬身差で勝利。ラオンザファイターが2着に粘り、セキフウは2着から1馬身差の3着だった。

 勝ったウィナーズマンは父マスケットメンの韓国産馬(牡4)。昨年11月に行われた韓国ダービーを勝ち、今年は1800~2000mの重賞を3連勝。2か月ぶりの実戦で国際競走を制した。

■ラプタスに騎乗した幸英明騎手のコメント
「いつものように興奮ぎみでしたが、許容範囲だと思いました。4コーナーあたりでは勝てるかなという感じでしたが、そこで後ろを突き放せませんでした。もう少し何とかなったかなと思うところはありますが、今回の相手は強かったです」

■セキフウに騎乗した藤岡康太騎手のコメント
「パドックで乗ってみて、状態のよさを感じましたね。勝負どころで反応が鈍くなるというのは聞いていたとおりで、それでもそこから盛り返すファイトを見せてくれました。内枠(4番)でしたのでスムーズに先行できればというのは想定通り。最後までよく頑張ってくれたと思います」

(取材・文:浅野靖典)