移籍完了待ちとなっているアントニー photo/Getty Images

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MFカゼミロの獲得に続き、アヤックスのFWアントニー・マテウスとの契約成立も間近となっているマンチェスター・ユナイテッド。ニューカッスル・ユナイテッドのGKマルティン・ドゥブラフカとの合意も報じられているが、この2人が今夏最後の補強となるかもしれない。

英『Daily Mail』は、アントニー獲得に際し、移籍金8000万ポンド(約130億円)と420万ポンド(約7億円)のアドオンという条件でマンUとアヤックスが合意に達したと報じている。契約期間は5年+1年の契約延長オプション付きになるようだ。

さらに、このアントニーの加入に伴い、FWクリスティアーノ・ロナウドの退団が加速する可能性についても同メディアは指摘。しかし、マンUがアントニーとGK以外の新戦力をこれ以上獲得する予定はなさそうだと主張している。

マンUはアントニー以外にも、PSVアイントホーフェンのFWコーディ・ガクポやバルセロナのFWピエール・エメリク・オバメヤンといったアタッカーへの関心が噂にあがっており、ドルトムントのDFトマ・ムニエや、バルセロナのDFセルジーニョ・デストといった右サイドバックの補強も取り沙汰されていた。

ロナウドが退団すれば、1トップとして計算できるのはFWアントニー・マルシャルと左WGを主戦場とするFWマーカス・ラッシュフォードくらいとなる。ここ2戦はマルシャルの負傷の影響もあってラッシュフォードが1トップを務めており、リヴァプール戦ではゴールを奪う活躍も見せたが、連携面を踏まえると十分に機能しているとは言い難い。

右SBはDFディオゴ・ダロトが4戦連続先発出場を果たしており、直近のサウサンプトン戦ではアシストも記録するなど一定のパフォーマンスは見せている。しかし、より守備的でダロトとは全くタイプの違うDFアーロン・ワン・ビサカは、エリック・テン・ハーグ新監督の下でも控え扱いとなっており、クリスタル・パレス復帰の可能性も囁かれていた。

CFと右SBの補強がないとなれば、ロナウドの残留と現有戦力のパフォーマンス向上に期待するしかない。マルシャル、ラッシュフォード、ダロト、ワン・ビサカの4人には、これまで以上の成長やチームへの貢献、新境地の開拓などが求められるだろう。