凸版印刷は、ライトを当てると文字や絵が出現するホログラム「イルミグラム」を29日から提供開始する。100万枚製造時の1枚あたりの単価は5円からでサイズやデザイン等により価格は変わる。

光を当てる前後の様子(同社資料より)

専用機材が無くとも光を当てることで鮮明なホログラムを表示できる特徴を持ち、スマホのライトなど強い点光源が当たった時のみ立体的ではっきりとした画像を確認できる。光の角度でオブジェクトを動かすことも可能なほか、他のホログラムとの組み合わせやシステムとの連携でIDを読み取るなど偽造防止に役立つものだ。同社は、全世界で約515兆円に達すると指摘される知的財産侵害物品の流通に触れ、事前準備なしに明確な判別が可能になることを述べている。医薬品/化粧品/高級ブランド品/機械・部品/ライセンスグッズ/金券等の用途を念頭に2030年までに関連受注含め10億円の売上を目指す。